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第二十話

 アカペラ大会に向けた校内オーディションにて、全グループの発表が終わり審査員をしていた顧問の先生から結果を発表された。


「まず一つ目のグループは恭介君たちで決定だね。」


 今回、大会で絶対に優勝するために、恭介先輩、朱莉先輩、そして晴先輩の三人がタッグを組んだ。

 当然、クオリティーが非常に高く、聞いていてつい涙が出そうになった。


「そして二つ目なんだが...」


 運命の二グループ目、私たちは入っているんでしょうか?



「思った方向と違う方向に行ったね。」


 そう言ったのは陽大君だった。


「まさか先生がああいう提案をするとはね。僕も思わなかったよ。」

「ただ、面白そうじゃない!?私は楽しみだな!」


 そう、先生が二つ目のグループについて言ったのは、私と望月君と、なんと夢里さんでグループを組むことだった。


”私はこの三人がともに歌えば、入賞も夢じゃないと思う。”


”私はいいですよ。楽しそうですし。”


”俺もいいですよ。”


 私たち二人は賛成した。

 私としては、以前夢里さんの歌を聞いた時に感じた、寂しさを埋めてみたいとずっと思っていた。私ならそれができるんじゃないかと。

 

 しかし、夢里さんは


”私は...私には、無理です。私じゃ...”


 と言って教室を去って行ってしまった。


 とりあえず、先生に猶予をもらい、その場は開いたのだが、


「にしてもどうしたんだろうね。あれだけ自分に自信を持っていた人と同一人物とはとても思えないくらいな感じだ。」

「ひとまず、明日夢里さんと改めて話してみる。そのうえで大会に向けてどうするか先生と相談しよっか。」

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