第十九話
いよいよ遠足となりバスに乗り込む。
席は(来夏がずるをしようとしたが)公平なじゃんけんの結果、私とこのみが隣り合わせで、来夏が一人で後ろに座ることとなった。
やはり不正には罰が当たるんだと思ったのは内緒である。
さて、私たちの学校から彦根までおよそ一時間。その間、私たちはトランプをしたり、絵しりとりをしたりして過ごし...
「はぁ~、着いた~。」
バスから降りて伸びを一つ。
「もうここから自由行動みたいだし、早速行こうか。」
「それじゃあ、えっと、こっちだね!まずはお城に行きましょう!」
「「おー!」」
駐車場からすぐ天守閣が見えた。少し登り勾配の道を歩き、チケットを買って中に入場する。
さらに登って行って天守閣のすぐ手前までやって来た。
「あっ、見て!ひこにゃんがいる!!」
「せっかくだし写真を撮ろうか。すみませーん。」
来夏が近くにいた人に頼んで写真を撮ることになった。
「はい、チーズ。」
「「「ありがとうございます!」」」
写真を確認すると、
「お、めっちゃきれいに撮れてるじゃん!盛れてる~。」
「なんかその発言、JKっぽい。」
「ぽいもなにも、現役JKですけど!!!」
「あはは。」
そんな不毛なやり取りをしながら山を下りていく。
*
庭園を見て、城下町方面へ歩いていく。
そしてふと気づいた。
「あれ、私たち、天守閣に入り忘れてない?」
「あ。」
「あ!」
そして戻ろうと振り返るも...
「もう、出口のゲート、くぐっちゃったな。」
「「...」」
「仕方がないから城下町の観光へ行こうか。」
「そ、そうだね!!あっはは。」
「あははは。」
乾いた笑みを浮かべながら食べ歩きへ向かうのだった。
ちょっと拙いかも...
こういうのは苦手でして...
すんません、精進しまする