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第十八話

 初ライブを終えた次の部活にて。


「各グループ、次は八月にアカペラ大会があるから、そこに向けて練習していってくれ。一校二チームだけだから、再来週くらいに一旦オーディションをしようと思う。曲は自由にしてくれていい。」


 と全体に向けて恭介先輩が言う。

 みんな盛り上がり、各グループメンバーと相談を始めた。


「私たちはどうしようかね。」

「うーん。折角だから僕としては別の曲をやりたいけどね。」

「俺も賛成だ。ただまあ、再来週...二週間か。」

「多分間に合うんじゃないか?『一番星』も一週間で基礎は完成してそこから磨き上げて言った感じだし。」

「確かに...」


 というわけで、新曲をやることになったのだが、


「そっか、じゃあ、僕としてはこの十曲のうちのどれかがいいな。

 前回のライブを終えてから譜面のアイデアがやまなくて。」


 私たちのグループの譜面を作る、岸君の目が爛々と輝いている。

 少し怖い。


「まあ、アイデアがやまないのはいいことだ。この十曲の中か...ってどれも難曲じゃないか!」


 望月君の驚いた声が教室中に響いたのだった。



 五月も下旬に入り、私たちが、待ち望んでいた行事がやってくる。


「明日から遠足だね!」

「そうだな。私たちはこの三人で回るから普段一緒にいる面子と変わりはないんだがな。」

「それでも楽しみなものは楽しみだよ!」

「そうだね。」


 私たちの学校では日帰りで行ける範囲なら生徒が行き先を選んでよいことになっており、結果、彦根に行くことに決まったのだった。


「そういえば何で有名なんだ?」

「彦根城とか?」

「おいしいバームクーヘン屋さんがあるんだよ!それから食べ歩きとか、いろいろ楽しいとこがいっぱい!」

「へえ。まあ、このみに案内してもらおうかな。」

「任せて!先週からずっとプランを練ってて、最適な観光ルートを考えてあるから!」


 そういって取り出された地図にはメモがいっぱいされていて、色々調べられすぎていて、逆にすこし怖かった...

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