表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
※休載中 婚約破棄されたお嬢様がこちらを見ている。どうしますか?  作者: ナロー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/138

その56 ジークさんは私の……


 ファラは黙り込んだまま俺を見つめてくる。真面目な顔つきであり、何を考えているのかは……断定しがたい。

 ……この人は何を言っているのだろうか、とか……本気でそう思っているのだろうか、とか。そんなふうに考えられていても仕方がないかもしれない。


 少なくとも、そんなすぐに信じたり真に受けたりは出来ない言葉だろうから。


「……正直に言うと、私にはジークさんが仰っていることが正しいのか間違っているのか、分かりません……」


 ややあって、真剣で真面目な口調でファラは口を開く。そこには俺の言葉を笑い飛ばしたり無下にするような雰囲気はなく、真摯に受け止めている姿勢が見えた。


「ですが……私はジークさんを信じたいです……っ。だって、ジークさんは私の……」


 何かを言いかけて、そこでファラは不意に固まってしまう。


「私の……?」


 何だ? 疑問の声を漏らす俺に、ファラはそれまでの真面目な雰囲気を取り崩して慌てふためくように言う。


「い、いえ、やっぱり何でもありません……っ」

「はあ……?」


 いったい何なんだろうか? 気にはなるが、ファラが何でもないと言うなら、まあいいか。

 ファラは気を取り直したように聞いてくる。


「ですがジークさん、それならどうするんですか? いくらジークさんが怪しいと仰っても、何の根拠もなく相手を問い詰めたりギルドに訴えても……」

「ああ、取り合ってもらえないだろうな」


 あるいは、レノなら半信半疑ながらも協力してくれるかもしれないが……。いや、やっぱりどうだろうか? あいつのことだから面倒事に巻き込まれたくないとかでやっぱり断るかもしれん。


「ならいったい……?」


 これからどうするのか? そう問うてくるファラに俺は言う。おそらく反対されるかもだが、覚悟の上だ。


「俺が独自に調査する。っつっても、あの届け先の倉庫に忍び込んで、こっそり中の様子を探ってくるわけだが」

「……っ……⁉」

「それで何かしら犯罪を企てているかもしれない証拠でも見つかれば万々歳だ。もし何もなければそれで良しだしな。まあ、その前に俺が見つかったらやばいことになるかもしれないが」

「そ、そんなの……っ⁉」


 やはりファラなら止めに来るわな。彼女の声を制するように、俺は続けて言う。


「ああ、間違いなくギルドの規約違反だ。もしギルドに知られれば、良くて罰則、悪けりゃ今後ギルドのクエストは受けられなくなる。出禁とか永久追放ってやつだな」


 ギルドまで出禁にされるかもとか、こうなりゃ出禁リストでも作って色んな所をコンプしていくか? まあ冗談は置いといて。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ