表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
※休載中 婚約破棄されたお嬢様がこちらを見ている。どうしますか?  作者: ナロー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/138

その25 どうしてそうなる⁉


 その後、おっさんは何故か俺の隣の席に座っていた。ファラとウエイトレスはきょとんとしていて、もちろん俺も疑問に思っていた。


「おい、何で隣に座ってんだよ。さっさとあの子供と親に謝りに行けよ。一応名前と家の場所は聞いといたからよ」


 後でちゃんと本人に謝罪と慰謝料を払わせるからと説得して、聞いといたのだ。

 だがおっさんは真面目な顔で前を向いたまま言った。


「行くさ。だがその前に君に……ジークに話しておくことがあってね」


 なんか呼び捨てになってんだが?


「まず一つ目だが」

「何個もあるのかよ」

「君は本当にノースキルなのか? あれだけの体術をスキルなしで行使出来るとは、到底思えない」

「んなこと言われてもな。実際に筋トレしかしてねえし」

「…………」


 未だに信じていないらしい、疑わしい目で見てきやがる。仕方がないので、俺は言い訳をするように言った。


「俺はガキん時に受けるスキル鑑定で、ノースキルだって診断されたんだ」


 ノースキル自体は、この国の人間でも一定割合で存在している。先天的にスキルを持たずに生まれてくるわけだが、その原因は不明とされている。


「それを馬鹿にしてくる奴がいてな。そういう奴らを見返す為に、俺は筋トレを始めたんだ。で、気付いたらこんなふうになってたってわけさ」

「……それにしては、外見的には筋骨隆々というようには見えないな。どこにでもいるような普通の若者にしか見えない」

「んなこと言われても、俺が知るかよ。実際にこうなんだから仕方がねえ」

「…………」


 おっさんは納得しているふうではなかったが、それ以上これに関しては言ってこなかった。代わりに別のことを話し始める。


「二つ目についてだが、むしろこっちが本題になる」

「ならそれで話は終わりになるな?」

「先の戦いでジークの実力は充分分かった。ノースキルというのは気になるが、負けた私が口答えするわけにもいくまい」


 ん? なんか話の方向が怪しくなって……?


「約束通り、君に私の可愛い娘と共に冒険することを許可しよう」


 …………、……は?

 俺は思わず立ち上がっていた。


「待て待て待て待て⁉ どうしてそうなる⁉」

「戦う前に言わなかったか? 娘と一緒にいたいなら私に勝てと」

「いや、それは、ぐ……言ってたような聞きたくなかったような……」

「そして君は見事私に勝った。それも一撃KOで。それまで君がファラの父である私に遠慮して、手加減していたのはまあこの際目を瞑ろう」

「瞑るな! そして同行に反対しろ!」


 くそっ! こうなりたくなかったから戦いから逃げようとしたのによ! 思わずキレちまったのは不覚だった!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ