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第5話 可愛い子達とカラオケデート!ってなんで男も居るんだよ……

読んで頂きありがとうございます!


この世界に来て3週間くらい経って学校にも慣れてきたな。


「零、今日の放課後暇?」


休み時間スマホをいじっていると、以前蒼真くんをお泊まり旅行に誘っていた、めちゃかわギャルの古谷さんが声を掛けてきた。


「特に予定はないけど……どうしたの?」


「カラオケ付き合ってよ」


……え?これは……デートのお誘いなのか!?薄暗い密室に二人きりなんて何をするつもりだ!さすがはギャル、肉食系だな!


「メンバーはあたしが集めるからさ」


違ったわ。皆でだった……いや、可愛い子たちと遊べるなら最高じゃないか!


「もちろん行くよ。誘ってくれてありがと」


「あはっ。お礼なんて言わなくていいよ」


可愛い子たちと放課後に制服で寄り道なんて最高だ……やたらと男ばかり寄ってくるから嫌気が差していたところだ。放課後が楽しみだな!






「なんで君らがいるんだ……?」


カラオケに着くと見知った男たちが先に座ってた。


「古谷さんから誘われてね」


「相沢が雪村さん来るなら行きたいって言ってた」


また蒼真くんにからかわれて相沢くんが怒ってる。男がポカポカ肩を殴るのは辞めてくれ……それが許されるのはロリ系だけだ。


「姐さんが来ると聞いて」


来人くんまでいる。えっ?女の子たちとキャッキャウフフとカラオケで遊ぶはずだったのに……


「ごめんねー零。あんた男子から人気あるからさ。エサにしちゃった。カラオケ代あたしが持つから許してよ。ねっ?」


古谷さんに耳元で囁かれた。香水の匂いだろうか、甘めの良い匂いがふわっと香る。どうやら男子を誘うために俺を最初に誘ったようだが、別に俺男子から人気ないぞ……?


「カラオケ代は自分で出すから大丈夫。それにこんなに可愛い子から誘われたら男なんて断る人居ないでしょ」


「零……あんたがそれ言うと嫌味にしか聞こえないっつーの。まぁいっか」


あれ……?本心で褒めたんだけどな……


「沙耶。雪村は本気だよ……たぶん」


おお。美佳ちゃんじゃないか。この2人仲良かったのか。というか古谷さんの下の名前は沙耶って言うのか。


「うん。本当に可愛いと思う。沙耶が彼女だったら幸せだろうなー」


「ぴっ……やっぱあんたこの前からおかしいって……あと突然下の名前で呼んでくるなよ、怖いって」


なんてこった沙耶ちゃんに引かれてしまった。少々距離を詰めるのが早かったか……


「ま、まぁいいや。コホン。じゃ早速歌っちゃおうかな」


おぉ、美少女ギャルで歌も上手いとは完璧だな。ちなみに前の世界の曲が何曲かこっちの世界にも同じものがあったので、もし順番が回ってきても大丈夫だ。


デンモクを渡されたので歌えそうな曲を探しているとデュエット曲だが知っている曲があった。


「ねぇ、この曲デュエットなんだけどさ、一緒に歌わない?」


隣にいる美佳ちゃんをデュエットに誘ってみた。可愛い女の子と一緒に歌ってみたい。


「女同士でデュエットとかまじで勘弁して……男同士なら全然アリだけど、女同士はまじでないわ」


「男同士の方が見たくないんだけど」


「零こそ何言ってんのよ……」


どうやらこの世界は女同士だと一緒に歌ってすらしてくれないらしい。可愛い子とデュエットするという夢が……


「姐さん!俺が一緒に歌いますよ!」


「いい加減同い年の男に姐さん呼びされるの辛くなってきた。あと男と一緒には歌わない」


そもそもなんで姐さんなんだよ。ヤンキーの総長じゃないんだから。


「えっ、じゃあなんて呼べば……?」


「普通に名前で呼んでよ」


ん?なんか来人くんが照れてらっしゃる。どうした?


「いやー。女の事名前で呼んだことなかったんで、なんか照れるって言うか」


おい、出会った時の傲慢さはどこに行った?というか、よくそれで今までやってこれたな。


「零さん」


「下の名前?いいんだけどさ」


まあ苗字よりも名前で呼ばれた方がしっくりくるのだが。


「えっ!?ずるいよ来人くん!雪村さん、僕も下の名前で読んでもいいかな?」


「別にいいけど」


おっと、こんな男どもと話してる場合じゃないな、もうすぐ歌い終えた美佳ちゃんが戻ってくる。


「お疲れ、いつもの声も素敵だけど、歌声はもっと素敵だね」


「……そういうセリフは男に言うもんじゃないの?私にそんなこと言われても反応に困るんだけど」


いやいや、なんで男の事を口説かなきゃいけないんだ。


「素直に思ったこと言っただけだから気にしないでいいよ」


「沙耶、悪いんだけど雪村のとなり寒気がするから席変わってくれない?」


逃げられた……美佳ちゃんはガードが硬いな。そんなところもいいんだけど。


「零の所空調あるもんねー、いいよ変わろっか。零おつかれ。楽しんでる?」


隣に沙耶ちゃんが来た。クラスではあんまり話す機会無かったし、ここで距離を縮めたいな。


「そうえば、零ってクラスじゃ誰狙いなん?」


「誰狙いって?」


「相沢くんか蒼真くん、来人くんの誰がタイプかって聞いてんの。被ってたら正直勝ち目薄いし今のうち聞いておこうって訳」


えぇ……選択肢に男しかいないじゃないか。男と付き合うのとかはごめんだね。


「うーん、今1番仲良くなりたいのは沙耶ちゃんかな?」


「はっ?教えたくないってこと?」


「いや、本気で」


沙耶ちゃんの血の気が引いて顔色が悪くなっていく。何故だ。


「ごめん、美佳。あたしにもこの席は寒すぎるかも」


美少女たちにあからさまに避けられるのはメンタルがやられる……俺そんな悪い事言った!?


それから1時間ほど歌い夕食の時間が近づいてきた。


「ファミレスでご飯食べていかない?」


沙耶ちゃんが男子たちに向かって提案する。美佳ちゃんも男子たちに来てほしそうだが難色を示している。


「ごめん、門限があるからそろそろ帰らなきゃ」


「悪いな」


「二人が帰るなら俺も帰る。姐さ……零さんまた学校で」


こっちの世界の男は門限が厳しいんだな。沙耶ちゃんと美佳ちゃんも残念そうにしてる。俺にとっては好都合な訳だが。


「待ってよー。帰りは送るからもうちょっとだけいいでしょ?」


沙耶ちゃんが止めようとしているが、悪いなこっから先は女子の花園、男たちには退場して頂こう。


「沙耶ちゃん、門限じゃあしょうが無いよ……という訳で3人で行こうか?」


「た、確かに門限じゃしょうがないね!!沙耶帰ろ!なんか危ない気がするから早く……!」


美佳ちゃん……聞こえてる……別に無理やり変な事したりしないって。


俺はヘコミながら帰りの電車に向かって歩き出した。




ーーーーー


「古谷さんは悪い人じゃないけど押しが強くて困っちゃうね」


「ああ、俺も前に泊まりで旅行に誘われた」


あの時断ろうとして困ってた俺を雪村は助けてくれた。今回も雪村は俺たちの帰りの安全を考えて早く帰れるように促してくれた。


「本当に良い奴だよな……」


「欲を言えばカラオケでもう少し……れ、零さんと話したかったかな」


本人いない所で名前呼ぶだけで顔赤くなるとか、相沢はウブだな。


「あのギャル……えーと、古谷があんまりこっちこないように話し掛けて引き留めてくれてたからしょうがねえよ」


来人とは最近まであまり話さなかったが、雪村との1件から仲良くなった。男子は学校に来ているの三人しか居ないし仲良く出来るに越したことはない。


正直言って今日カラオケに誘われて、雪村が居なかったら俺も来なかっただろう。そのくらい俺の中での雪村の存在は大きくなっている。


「悪いな二人とも」


「えっ?どうしたの蒼真くん」


「ん?」


二人とも雪村に好意があるのは分かる。だけど譲る気はない。他にあんなに男の事を気遣ってくれる女はいないから。


……今度は二人きりで遊ぶか。




ーーーーー


「へくちっ!」


寒気が……風邪かな?ハッ!まさか沙耶ちゃんと美佳ちゃんの言っていた寒気って本当に寒かったのか!てっきり避けられてんのかと思った!よかったぁ。



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零のメンタル強すぎてガチおもろいですwこのハングリー精神があれば前世でもチャンスは結構あったのでは……?
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