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第6話 密着

...距離近くない?




「...えっと...どうしたの?」




「...んっと...えっと...その...//」




「...うん」




「は、班...を...くみ...たくて...//」




「...え?...俺と?」




 強く2回頷く。




「...そっか...。うん...。俺はいいけど」




「...ありがとう...ございます//」というと、そそくさと去っていく。




「碧、碧!」と、呼ばれて後ろを振り向く。




 すると、振り返るとそこには清人と真凜ちゃんが立っていた。




「...どうしたの?」




「いや!し、汐崎さんが俺たちの班に入ってくれるって!」




 すると、満面の笑みを浮かべて「よろしくね!山口くん!」と言った。




「...うん」




「さっき、海ちゃんと話していたよね?もしかして、山口くんが誘ったの?」




 笑顔が怖い!




「い、いや...違うけど」




「そう!それじゃあ私、海ちゃんのこと呼んでらくるから!」と、そのまま去っていった。




 大丈夫かな?あの子殺されたりしないかな?




「おいおいおいおい!やっぱり脈アリじゃね?な?」




「そ、そう...かもね」と、適当に返事をする。




 すると、七谷さんを連れてくる。




「え、えっと...//よろしくお願いします...//」




「おっ、七谷ちゃん!よろしくね!」




「よろしく...」




「うん!よろしくね!」と、笑った真凜ちゃんは俺の耳元に近づいて「浮気したら殺すから」と、呟くのだった。




 こ、怖すぎる!!




 顔を見るといつも通りの笑顔を浮かべていた。




【挿絵】

挿絵(By みてみん)




「それじゃあ、話進めちゃおうか!」




「...うん」




 こうして、俺は清人と七谷さんと真凜ちゃんの4人の班が出来たのだった。




 ◇




「...ガン!!」と、まな板が強めに音を鳴らす。




 恐る恐るチラッと彼女の方を見るとこちらを満面の笑みを浮かべながら料理をしていた。




「良かったね!海ちゃんに誘われて!」




「...本当にそういうのじゃないよ...」




「向こうはどう思ってるかは分からないよね。まぁ、碧くんは指輪をしてるわけでも、彼女がいると公言してるわけじゃないから、あの子に悪因(悪意)なんてないんだろうけどね!...ガン!!」




 もう怒りは頂点に経ってしているように見えた。




「...あの...真凜ちゃん...」




「何?鼻の下伸び男くん!」




「...俺は...真凜ちゃんにはすごく感謝してるよ。やり方はすごい強引だったかもしれないけど...あの家から出してくれたのは本当に感謝してる。感謝なんて言葉じゃ言い表せないくらいに」




「...そう//」




「だから...まぁ...うん...」




「そう...//うん...//分かった...//」




 一旦、その言葉で納得してもらった。




 きっとそうだとこの時までは思っていた。




 ◇




「ね!明日は土曜日だね!何かしよっか!」




「何かって言っても...外に出てデートするのはリスク高いし...家になっちゃうと思うけど」




「うーん。そうだね!それじゃあお家デートしよ!」




「おうちデートって具体的に何するの?」




「うーん...。エ◯チとか?」




「ブッ!!!」と、飲んでいたココアをぶちまけてしまう。




「ちょっと!冗談だよ?大丈夫?」




「ご、ごめん...」




「ふふっ。でも、そういうリアクションをしてくれるのはちょっと嬉しいな。意識してくれてるってことだもんね!」




 冷静に考えてこんなに可愛い子から誘われてしない男なんてこの世には俺を除いていないだろうと思った。




「定番なのは映画とか?あと、ボードゲームとか!あっ、そうだ!罰ゲームありでやろ!ぜったい楽しい!」と、目をキラキラさせる。




「罰ゲームってどういうの?」




「それを言っちゃつまんないでしょ?うーん、そうだなー。2人で罰ゲームを5個ずつくらい考えてそれを合わせたものを負けた人が引くのはどう?」




「うん。それでいいよ」




「やった!よーし!一晩中考えちゃおっかなー!」




「無理難題はやめてね?」




「分かってるって!私が負けてもやらなきゃいけないんだし、ある程度は制御した罰ゲームにするつもりだから!」




「...うん」




 多分...いや、絶対嘘だ。


ものすごい罰ゲームをさせられる気配がビンビンである。




 そうして、昨日と同じく2人でベッドに入る。




「...あのさ。寝室を分けたりとかは出来ないかな?」




「嫌。絶対嫌。1人で寝るの怖いもん」




「...はい」




「何?嫌なの?」




「嫌とかじゃないけど...その...」




「あー、ムラムラしちゃうってことね。碧も男の子だもんね。別にいいよ?いつでも私をおかずに使ってくれて」




「...」




「言っておくけどこれはマジだから。私も見てみたいしなー。碧がしてるところ」




「...いや、見せないけど」




「ケチ。ケチンポ」




 そうして、今日とてくっついて眠るのだった。

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