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過去を改装し、決意を新たに 〜独り言とは自分への説明であるが他人から見ると不気味に映るから直した方が良いぞ〜

お知らせ

来週はこちらの作品はお休みです。

...今書いてる途中です。

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イエツィア歴1841年9月


「さぁ、彼がクラウディウス様だ。」


士官学校入学1年前の14歳の時に(わたくし)は初めてあのお方にお会いしました。


そのお顔はそれはそれは綺麗で一目惚れでしたわ。

あの恵みの象徴である麦穂のような髪。

幼さの残しつつもキリッとした顔。

そして黒と青が混ざり濁った様々な感情が入り混じった瞳から来る独特のプレッシャー。

この感じ、彼は上の存在であると言葉に発さずとも周りに自然と刷りこみ、そして視線を自然と彼に向かせて離さないそんな重圧を感じ自然と好きになってしまった。


彼が欲しい。彼の全てが欲しい。()()()()()()()()

それから彼のお眼鏡に叶うように自分は価値ある人間と証明するように彼の利になるよう行動する、

例えば彼の権力が盤石にするために支持者を集めたり、彼の邪魔者がいれば時に脅し、時に信頼を傷つけ、時に誰の目に止まらないようにした。

それでも彼は私を見てくれなかった。

だからもっと努め、尽くし、磨いた。

そして私の弛まぬ努力が実り彼と結婚した。

あの時は人生最大の幸福の絶頂でありましたわ。

これで彼は私を見てくれる。

彼は私の夫になるのだから。

…………そう思っていた。

だが、彼の瞳は何も移していなかった。

盛大な披露宴でも教会で入ってきた時も愛を誓う時も。


その瞳は混沌が詰め込まれていて私も周りも映さない。

そんな状況に苛立ちを覚えている日々の中、大事件が起きた。

皇国本土から少し離れた離島にして食料の一大生産地であるエメラルド島にて大きな反乱が起きた。

そこでは度々抗議活動や暴動が起きていたがこの時起きた反乱は今までと違い現地の戦力では鎮圧が出来なかった。

それから鎮圧を命じるも失敗が続き、痺れを切らした私が現場に行くとそこには勇者とその付き人である前将軍の孫にして剣の一族の二人が反乱軍と共に行動をしていた。

それに驚きつつも奮闘するも鎮圧に失敗して島から撤退するしかなかった。

それからも本島でも反乱が起き、鎮圧に奔走するも悉く失敗し、私はクラウディウス様に射殺された。


「んん?」


ごわごわした掛布団に固いベットの感触が煩わしくなり目を覚ます。

知らない天井だ。

ブロックで出来ていて頑丈そうな作りだ。

起き上がって周りを見てみると貧乏臭い古い木製の棚、テーブル、椅子だけが狭い部屋の中に置かれていた。

ここはどこかしら?

なんて貧しい家でしょう。

ここは庶民が住んでいる家でしょうか?

それにしてもなんてお可愛らしいのでしょうか?

あぁ私のクラウディオ様は幼い姿でも良い。

私の知っているお姿とも雰囲気とも違う素晴らしさ。

(大人)のあの方は狼のような射殺すような目、他者を怯えすくませる視線。

あの目を向けられているということは私を見ているという事。

だからその視線が嬉しくて独り占めしたかった。

でも、それは叶わなかった。

だから今の生では諦めて別の人生‐クラウディオ様と関わらない慎みを持った人生を送ろうと思いましたの。

でも、出会ってしまった。再会してしまった。巡り合ってしまった!

あぁ、なんという事でしょう!(未来)はこんな庶民の店に行ったなんて話聞いた事がなかったのですが…………まぁ、こんな話聞いてなくてもしょうがないですわね!

これはきっと女神は私とクラウディオ様と結ばれるのを認めて、祝福し、それが世界の定めですわ!

あぁ、私を中心に世界が進む。

私が思えば世界が答え…………


「はぅ!」


私!気付きましたわ!

私が望めば世界が変わるならクラウディオ様を()()()()()()()()()()()()()()()()()()()|!

あぁ、素晴らしい!そうですわ!そうですわ!

だって私は(未来)の出来事を知っているのですわ!

それは未来を別の物に変えても良いという事!

ウォルドグレイヴ家を!

皇国を!

世界を!

私が変えて良いんだ!


「フフッ!」


あぁ、素晴らしい!

なんと素晴らしい!


歓喜!感謝!感激!


「ホーホホホホホホホ!」


私はあまりの喜びに高笑いをする。

何せ皇国を変える権利はウォルドグレイヴ家が元々持ってるとはいえ世界を変える権利は王族でも女神に認められた人物ではないと得られないと言われてるのに私が得られるなんて!

これも懸命に努め、謙虚に着飾った私に対するご褒美ですわ!


コンコン。


私が喜んでいるとこの部屋に備え付けられているドアからノックの音が聞こえて来た。


「起きてますわよ」


私が返事をすると扉が開き、少女が入って来た。


「お客さん。大丈夫?突然倒れて変な事を叫んで気絶したから心配したんだよ。」


銀髪の少女が時々違和感を感じる発音で話しかけて来る。

もてなしのマナーがなってない。

でも今は機嫌が良いですから許しましょう。


「えぇ、体調は良好ですわ。」


「よかった~。」


……今、変な声が聞こえたけどという小声が聞こえましたけど聞こえなかった事にしてあげましょう。


「あぁ、そうですわ?」


この少女は確かクラウディウス様と一緒にいた少女でしたわね。


…………あくまで女の勘ですが彼女はクラウディウス様と親しいような気がしますわ。

どのような関係か尋ねないといけませんと。

場合によっては…………


「お礼を述べたいのですがあなたの名前を伺っても良いかしら?」


「……私はリーティエ。えとひーぐれー亭で働いている。」


リーティエ…………

()()()()()()()だわ。

ひーぐれー亭……日暮れ亭……私が訪れた店の店員でしたのね。

庶民と王族が親友になる訳ないですから何も問題ありませんわ!


「そう。リーティエというのね。お礼を述べるわ。それでク……店にいた少年はどうしたのかしら?」


「あぁ、彼は帰ったよ。」


リーティエは怪訝そうな表情でそう答えた。


「そう。帰ったのですね。」


今の私とは面識がないとは言え心配されずに帰ってしまわれるのは寂しいですわ。


「お客さん。時間は過ぎたけど昼食はします?」


「昼食。そうね。頂こうかしら。」


「わかった。」


その後、食事をし、決意を新たに家へと帰りましたわ。

ちなみにジャンルが恋愛ものの場合彼女は負けます。

そんくらいクローイは好感度の面で強いです。

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