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ギルドでの1日

「ここが!ギルドだ!」


あれから1日立ち、ミッドが何やらここら辺では作りがいい建物の入り口の前で叫ぶ。

その声で周りの人々がこちらを見る。


「ミッド。ちょっとhzksi。」


ラックがミッドの事を嗜めてる。


「jzndbdjdbddjhdhdjrhdjdjvbdjebdvjdjevsndjb」


ミッドが興奮したように熱く何かを話す。


「ミッド。冒険者。なりたかった。だって。」


何を言ってるのか分からず、疑問に思ってるとアンが説明をしてくれた。


「冒険者?何?」


冒険者という聞き慣れない単語が出てきたので聞いてみる。

するとラックが説明をする。


説明に時間を要したがどうやら冒険者は働き口?仕事?を紹介されて働くだけではなく怖い獣(おそらく魔物の事だろうか?)と戦ったり、ダンジョン?(何かの建物だろうか?)を探索したりする職業の事のようだ。


「おい!説明は後にするから。行こうぜ。」


ミッドが急かすので皆でギルドに入る。


中は煉瓦作りの建物に床は木を使った作りになっており、奥には何やら人が立ったまま話す謎のスペースがあり、手前側に広いスペースに木のテーブルをいくつか置いてある。


「ほら。行くぞ。」


ミッドや他の皆についていく。


奥の謎のスペースにつくとミッドがつま先立ちしてそこにいた女性に声をかける。


「あら、こんにちは。」


私が聞き取れたのはここまでである。

仕方がない。言葉がわからないんだもの。

それから女性は何かを話してるがわからないので暇潰しに後ろのスペースを見る。

そこには胸当てや鎧など統一感がなく、我が家の兵士よりも簡素な防具を付けた大人達がいた。

それぞれ剣や斧を持った人達もいるが中には筒のような物に刃を付け、石突辺りが緩い稲妻型のように曲がった不思議な槍のような物を持った人達が多数いた。

変な槍だ。この辺りではあれが主流なのだろうか?


「リーティエ。」


アンに呼ばれたので振り返る。

そこには肩を落とし、下を向いてるミッドとラックの2人がいた。

「2人。どうしたの。」


「文字。読めない。成果ない。冒険者。なれない。」


成果と文字が読めないと冒険者になれないのか。

私は高い机の縁を掴み腕の力だけで登る。


「私。言葉。教わりたい。どうすればいい?」


茶髪の女性が一瞬驚いた表情をするが表情を戻し、何かをいう。

だがその説明は私では何を言ってるか全くわからなかった。


「リーティエ」


自分を呼ぶ声に振り向くとアンが裾を引っ張っていた。

机から降りる。


「お姉さん。本。置いてある。場所。教えるて。」


「本!」


本だ!これでこの地の事などがわかる。


「後、明日お仕事を紹介してくれるて」


仕事の事があるが本が読めるのが嬉しかった。

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その後本が置いてある場所に案内された。

そこは本がぎっしり入った棚一つと机と二脚の椅子だけが置かれた狭い部屋だった。


女性が棚から一冊の本を取り出した。

その本は表紙に茶色の輪っか・レモン・肩を組んだ2人の男の子等が描かれており、うちにある本と比べて薄い本だ。


「これなんかが良いんじゃないかしら。」


「げっ!それて子供が読む本じゃん!」


ミッドが不満を漏らす。


「あなた達は子供でしょう。この部屋はskにhittiiからちゃんとbnkyuなさい。」


そう言って女性は部屋を出る。


「ちぇ!なんだよ。ガキじゃねぇての。」


「まぁまぁ、文字が読めないだからしょうがないだろ。」


不貞腐れるミッドをラックが宥める。


「そうそう。読めるようになれば冒険者になれるんだからbnkyuしよう。」


アンがそう言って床に本を広げた。

私はその本が気になったので覗き込んだ。

それから簡単な文字の歌をみんなで歌ったり、絵が何て名前の物かのなぞときをしたり、どこか懐かしくも楽しい時間を過ごした。


「やっべ!そろそろ宿を探さないと!」


窓からさす日の光に紅が混じる頃、ミックがそう言った。


確かに宿も探さないと。


皆でギルドを出る。


「ミッド。どこ行くの?」


「あぁ。良い場所を知ってるから着いて来い。」


私達はミッドについて行った。

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