クーペアエ
5月 早朝
それもイエツィア歴1837年との事。
その事を教えてもらった時、自分の知っている光臨歴とは違う年代の呼び方をしていた。
その事を初めて聞いた時、驚いてしまったがこの呼び方をしてるのはこの地だけだと思う事にした。
今は日課になってる朝のトレーニングのランニング中だ。
毎日動いてるおかげか体力がついたのかまだまだ走れる。
今日はもう少し足を延ばしてみよう。
そう思いいつもと違うコースを走る。
しばらく走ると大きな屋敷が入りそうな大きな広場がそこにあった。
そこはまだらであるが木があり、手入れされた花壇があるんだが人を迎える門がない。柵が無い。
だが、早朝だけど人がおり、なんならたった今、人が敷地?内に入っていった。
入っていいんだろうか?
私も入ってみることにした。
舗装された所を歩いてるがここにいる人は筋肉に負荷がかかる運動をしていたり、剣を降っていたり何かしら運動してる人もいれば不用心に寝てる人がいる。
寝てる人に関しては捕まらないのだろうか?
私がしばらくこの広場を見てると広い目立つ所でハオシュエンさんとシンユーさんの2人で組み手をしていた。
ハオシュエンさんが一旦離れると構えてお互い見つめあう。
「はああああ!」
シンユーさんが胴体に左右と拳で殴っていくがそれをハオシュエンさんが的確に両腕で弾いていく。
シンユーさんが右足での回し蹴りをするがそれを体を折り曲げてかわして恐らく足裏での打撃を両手で弾いて逸らす。
シンユーさんが掴みかかりにいくがそれを両腕で円を描くように弾き、そのままハオシュエンさんは両手でシンユーさんの胸を押す。
その後シンユーさんが近付き連続で拳を繰り出すがそれを的確に両腕で弾いていく。激しい打ち合いの後、シンユーさんはさらに距離を詰め、無駄な動きのない平手打ちに切り替えて打っていくがそれも的確に弾き、ハオシュエンさんがまた両手で胸を押すがシンユーさんは踏ん張って両腕の関節を思いっきり掴み曲げハオシュエンさんがシンユーさんの方へ近づけ両手でハオシュエンさんを掴んだ。
そこで思わず拍手をしてしまった。
拍手に気づいたのか2人がこちらに向く。
私は拍手をしながら2人に近づく。
「すごかった。」
「リーティエ女士じゃないか。」
「ジョシ?」
「いや、なんでもない。」
ハオシュエンさんが何か言ったがまぁ、良いか。
私は改めて挨拶をする。
「おはようございます。」
「あぁ、おはよう。」
「おはよう。リーティエさんはこの公園に運動しに?」
ハオシュエンさんが尋ねてきた。
このて事はここは公園という場所なんだろう。
「はい。そう。2人。毎日。ここ。戦う。」
「毎日という訳じゃないけどよくここで組み手をしてるよ。」
ふーん。そうなのか。
「どうだね?君もハオシュエンと戦わないか?」
「父さん!」
私が関心してるとシンユーさんがそう言った。
「なんでそんな事言うの?」
「何。お前は私達大人と戦うばかりで同世代との経験が乏しい。それにお前の年齢は多くの人に触れていくのが大切な時期だ。」
「父さん。だからていきなり組み手を申し込むのは違うでしょう。」
ふむ、突然誘われたが私としては悪くない誘いだ。
戦うという事は力を持つ者の尊き行動である。
とお父様が言っていた。
「わかった。やる。」
「リーティエ。わかった。よろしくお願い。」
「そうか。では早速だが、君は剣を使うと聞いた。そこらで枝を」
「必要ない。私。素手。戦える。」
「そうか。なら少し離れてくれ。合図を出したら開始の合図だ。」
そう指示をされたので私とハオシュエンさんは離れた位置に移動する。
「お互い構え!」
そう言われたので私は足を半歩開き、両腕を前に伸ばし軽く曲げ見えない剣を両手で握るいつでも対応出来る構えを取る。
「始め!」
合図の直ぐ後にハオシュエンさんが拳を繰り出す。
それを前腕部で弾く。
続けてハオシュエンさんが蹴りを体の下部に向けて蹴りを放ってきたので足を上げて受け取める。
「ツ!?」
足にジーンと来るような痛みがきた。
脛当てがないからなのか鈍い痛みがきた。
だが、ここで負ける訳にはいかない。
足を下ろし、その足を軸足に回り裏拳を放つ。
それをハオシュエンさんは飛び退いて避けた。
私はまだ痛みが残る足を降る。
「足大丈夫か?」
ハオシュエンさんが私を心配してこちらに聞いてきた。
「大丈夫。」
私は足が問題ないと示す為、ハオシュエンさんの方に走り、飛び膝蹴りを繰り出す。
それをハオシュエンさんは前腕部と体の移動で躱す。
着地と同時に顔に向けて回し蹴りをする。
それを彼は屈んでかわしたので続けて勢いを生かして回り裏拳を繰り出す。
それを彼は腕で防いだ。
なので私は肩から体当たりして彼を着き飛ばす。
彼は後ろに倒れるが後転してすぐに立ち上がる。
前見た時にも思ったけどハオシュエンは強い。
彼はこちらに近付き左の下半身に蹴りを放つ。
それを私は足で防ぐ。
痛む。だがさっきより軽い。
そう思っていた時に顔に左足の蹴りを受ける。
連続蹴り。
飛ぶ事で瞬時に蹴れるのか。
そう関心したのと同時に私の顔に蹴りをいれたこいつを絶対ボコボコにしてやると思い踏ん張って彼に体当たりして彼ごと倒れる。
彼の胸に頭が触れる感触がするがすぐに上体を上げ拳を振り上げ何度も叩く。
「やめい!やめい!」
無我夢中で叩いていたら後ろからシンユーさんに引き離された。
私は暴れて振り払おうするがなかなか振り解けない。
「落ち着け!」
暴れる私をシンユーさんは肩を叩き顔を向けさせる。
私はそこで落ち着いた。
それからしばらく休んでいてくれと言われ、シンユーさんはハオシュエンさんの方へ歩いていった。
息が整い、冷静な思考が出来るようになった。
ハオシュエンさんに顔を蹴られた。
お父様、お兄様、古い使用人の方々が亡くなったお母様に似た綺麗な顔を傷つけられた。
その事に怒りを覚えてしまった。
組み手をしてるなら実戦とは違うとはいえ顔を傷つけられるのはありえる話だ。
私はため息をする。
私はなんて事したんだろう。
「大丈夫?」
ハオシュエンさんに声をかけらえたので顔をあげる。
「ごめんね。顔を蹴って。」
「大丈夫。こちらこそごめん。」
気まずい空気が流れてしまった。
これは私が怒ってしまったからこんな事になってしまったのだ。
「ごめん。戦い。顔。怒る。そんな。だめ。」
「いや。そんな事ない。顔を傷つけるのはその人を貶めるのと変わらない。だから謝るべきなのは僕の方だ。」
そうか。この土地でも同じ考えなのか。
なら、何か許しを与えないとずっと引きずる。
「教えて。拳。エーテル。流す。方法。」
「気、えっとここではエーテルだっけ?それを流す技を教えてほしいて?」
私は頷く。
「僕は教えてもいいけど。」
そう言ってハオシュエンさんはシンユーさんを見る。
「いいぞ。」
シンユーさんはそう答える。
「いいの?」
「あぁ、彼女なら問題ない。」
大丈夫なようだ。
私はハオシュエンさんに手を差し出す。
「よろしく。」
「あぁ、よろしく。」
私たちは握手を交わした。




