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一個令人心碎嘅噩夢 その4

「しつこい!」


ハオシュエンさんがそう言って構える。

えぇ、確かにしつこいし、そろそろ終わってほしい。


私も杖を捨てて剣を抜いて構える。


「グオオオオオオオオオオオオオ!」


ナイトメアは叫び黒いエーテルを放出する。


「なんだこの煙!毒だろうか?なら」


ハオシュエンはナイトメアに向かって走り出そうとするが‐

力が抜けるように倒れた。


「ど」


私も脚を一歩動かした時、両脚から力が抜け倒れる。

何が?

言ってた通り毒だろうか?

だが、毒に侵されると苦しくなるて聞いたけど苦しくない。

でも脚が震える。

腕に力が入らない。

呼吸が上手く出来なく言葉が話せない。

戦いたいのに逃げたいと思ってしまう。

ナイトメアから溢れるエーテルがこの場所全体を満たしそして私に纏わりつく。

まさかエーテル(これ)のせい!?


クソ。

口が動けば障壁の魔法を使えたのに。

今はまるで見えない力に押さえつけられているようだ。

視線をナイトメアの方に向ける。

ナイトメアは鎧、兜をすべて蝋を溶かしたように黒く溶けている。

装甲のエーテルを使ってこの奇妙な力を使っているのか。

ナイトメアは馬の腹の口から透明な粘液を溢しながらこちらに近づく。

見ればわかる。

私達を食べるのだろう。

逃げなきゃ食べられるのは分かっているが脚が震え、手が強張って動けない。

ごめんなさい。お父様、お兄様。屋敷のみんな。

私は帰れません。何処とも知らぬ土地にて死にます。

ダンフォード家の皆様。今までありがとうございました。

カイシャのみんな。親切にして頂いてありがとうございました。

クーちゃんに謝りたかったな。

もう会えない事に対する悔しさと懺悔が胸を締めてる時に叫び声が聞こえてきた。

なんだ?そう思い、声の方を向くとハオシュエンさんがゆっくりと立ち上がる。


「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」


もう一度天に向けて叫ぶ。

いったいなにィ!

急に胸から湧き出すこの燃えるようなドロっとした黒い感情。

だけど押さえつけられてた感情が抑えきれなくなる。

ナイトメア(やつ)を殺せと!


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


自分じゃない自分は叫んでやつに斬り込んでいた。

日々積み重ねてきた物をかなぐり捨てた力任せの一閃がやつを斬り裂き黒い血を吹き出させる。


「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」


ハオシュエンは技というのも烏滸がましいこれから殴ることを教えてる大ぶりの一撃が馬体に炸裂した。

その一閃と一撃でやつが恐れ慄き後ずさる。


「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


私と彼はペースなど知ったことかと荒れ狂う風のような連撃を浴びせる。

連撃の最期に二人で体を絞り、力を貯める。


「アッアッアッタスケテ。」


ナイトメアがビルの口を使って話出した。

いきなり話だした事に思う所があったが首が捥げた異形の姿で許しを請う。


そんな姿で許されると思っているのか?


怒りが沸々と湧いてくる。

ビルの姿を奪い辱め、剰え(あまつさえ)勝ち目がないと許しを請う。

あぁ、むかつく


「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


私がビルと馬体の中間を深く斬り、ハオシュエンさんがビルを千切るように殴り飛ばした。

ビルは壁に叩きつけられドロドロの泥へとなっていき、馬体は倒れた。


「はぁはぁ。頭がいTi。いSKがtびそうだ。」


ハオシュエンさんが膝を付いて、何かを呟いている。

そんなのはかんけいない。

もっとあばれる。

もっとちをみせろ


「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


おまえをきらせろ


「ぐわあああああああああああああああ!」


わたしははおしゅえんにとびかかった。


「ぐぅ。Oちつk。」


きろうとするとりょうてつかまた。

わたしはうなた。


「!やtがたtあgtt」


きるぞ きるきるきるぞきる


「hなrてkれ!」


きるぞきるきる ぞきるぞきるきる


「はああああああ!」


べのおこのこがきえた。


「とuさn!」


「こいtはぁ!まkせろ!」


「わkった!」


どーやtたのkわからいがまされいkくしい

わtしはくびてにちkらいっpいつんだ。

kるしい

ばtばt。


目のまえ うm

ひととぶ きe


うま なぐるける

ち たたきつけ


あ、あ、いしきが。

-----------------------

-----------------------

あれから私は目を覚ました後、休息を貰い翌日に何があったのか説明をしてもらった。

曰く


•あの魔物(ナイトメアの事)は本来珍しい死体として観客に見せる為に用意したが蘇生した。


•私とハオシュエンさんが戦うがハオシュエンさんの力で私が正気を失ってハオシュエンさんを襲った。


•そこにシンユーさんが助けに入りそのまま倒してしまったと


目を覚ましてすぐにヘイデン様にあの魔物が何処から運ばれたのか調べるよう頼んだ。

あいつは昔お父様が狩ってきたのだ。

なら()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

だが、騒動が発生してすぐ闘技場の管理者が逃げてしまい今に至るまで見つかったという話はない。


「はぁ。」


ため息が出る。

今は食堂の机で行儀が悪いが突っ伏している。

昼食の時間が過ぎ、遅めの昼食を取っている。

儘ならないな。


「失礼する。」


私は顔を上げる。

入口に何か布に巻かれた物を持ったハオシュエンさんが立っていた。

私は姿勢を正した。


「いらっしゃいませ。」


彼は私を見ると目を大きく開ける。

どうしたんだろうか?


「やぁ。この前はありがとう。体調の方はどうかな?」


「大丈夫。」


少し変わった所はあるが体は前と変わらないので問題ない。


「そう。よかった。」


座っても良いかと聞かれたので手を差し出して促す。


「はいこれ。母さんから持っていきなて言われてね。」


彼は物を机に置いて私に渡す。


「見ても?」


「あぁ。」


彼の許可を得たので結ばれた布を解き中に入っていた黒塗りの箱を開ける。


中には白いパンのような見るからに柔らかそうな物が6つ入っていた。


「肉入りパオズだ。うちの売り物の一つだけどこれは母さんお手製だ。」


「ありがとう。後。みんな。食べる。」


私は蓋を閉じる。


「ねぇ。いいかな?」


どうしたんだろう?


「どうして魔物が暴れる所に助けてくれたの?普通の人なら逃げる物じゃないか?」


・・・・・・・・・どうしてか?


特にない。ただ不利な状況に陥った知り合いを考えるより先に動いて助けただけ。

でもお父様が言っていた。

理由なき行動は他人から不気味に映ると。

だから私は少し考えて話した。


「私。騎士に憧れてる。凄い。父。憧れたから。騎士。人。助ける。助けた。」


「そうか。君も父に憧れてるんだ。お互い身近な人が目標なんだね。これからお互い頑張ろう。」


そう言って彼は手の平を差し出した。

私はその手を握り握手をする。


「ん?ハオシュエン君じゃないですか?どうしたんですか?」


奥の厨房からハドリーさんが出てきた。


「こんにちは。この前の礼をしに来ました。」


「そうですか。お時間に時間がありましたらお茶でもどうですか?」


「良いのですか?でしたらぜひ。」


その後、少しお茶を飲み仕事に戻った。


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「それで例の地下闘技場の件。どうなってるかしら?」


「はい。ブロウが捕まえ全て話しました。」


「そう。続けて。」


「まずあの魔物ですが国境のブリョンドゥオゥスで見つけたそうです。それを展示する予定だったそうです。」


「馬の魔物の死体を持ち込む書類なんてなかったわよ?」


「現在密輸ルートを探らせてます。」


「そう頼んだわ。」


「それで父さんが苦言を呈してましたよ。」


「モーガンが?」


「あんな連中さっさと掃除すれば良いのだの今回はなんとか表に出さずにすんだだのですね。」


「うぅ。後で謝っておくわ。」


「出来るだけ早めに謝罪しに行った方が良いですよ。もしかしたら説教が1時間から30分になるかもしれませんから。」


「はぁッ。嫌だなー。」


「ところで闘技場の管理者の処遇はどうしましょうか?」


「そんなの見せしめに処刑しなさい。少し甘やかし過ぎたから手綱をきつく締めないと。」


「わかりました。」

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