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未知のプレゼン

「リーティエ。君にこれを渡しておこうと思う。」


朝、ハドリーさんととある場所に出かける前に当主-ヘイデン様-に呼ばれ、執務室に言ってこう言われた。


執務室の机の上には剣帯に簡素な鞘に納められた一本の剣が置かれていた。


「見ても?」


「あぁ、構わない。」


私は剣を取り、鞘から剣を少し抜く。


刀身にはこの屋敷でよく目にする紋章が刻まれており、それなりの幅広で長さは人混みや狭いスペースでも邪魔にならないよう配慮された物になっている。

数打物としては出来も悪くない。


「その剣は我が家に仕える騎士が帯びてる物と同じ物だ。都市は武器を携行してるのが当たり前の物騒な所だ。だから渡しておこうと思ってね。」


私は剣を再び納め、質問をする。


「どうして。今?」


「何。本当はもっと早く渡したかったがディーいや、帳簿や物品を管理する者が何かとうるさくてな渡しそびれてしまったのだよ。」


「そうですか。色々。苦労。かけて。申し訳ありません。」


「いやいや。気にしなくていいよ。」


私は剣帯を腰に巻き剣を付け、緩みやぐらつきがないか確認する。

特に問題はなさそうだ。


「最後にこれだけは言っておきたい。」


確認を終えると当主が話出した。


「その剣を抜くという事は我がダンフォード家の威光を示すという事だ。その意味を忘れないでくれ。さぁ、いってらっしゃい。」


私は礼をのべ部屋を退出した。

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「今日はここに行きますよ。」


私達3人はカイシャ近くのカフェでお茶を一口飲んだ後、ハドリーさんが私に一つの紙の束を渡した。

その紙の材質は文字の読み書きで用いられる紙とは違いゴワゴワした材質をしており、まだ文字を全部読む事は出来ないがなんだか難しい事が書かれてるは分かる。


「何?」


「それは新聞紙です。主に起きた出来事をその地域に知らせる物です。今渡したのはこれから行く大衆紙のザ・ニュースオブインペリアルです。」


へぇ。こんな物があるのか聖王国の情報は主にお父様から聞いた事しか知らないからこのような物は初めて見た。


「そこで広告を出して宣伝するのです。」


「広告?何?」


「広告というのは最近新聞社が始めたサービスで新聞紙に宣伝を載せてくれる事ですよ。例えばこれの事ですね。」


そう言って新聞紙の1箇所を指し示す。

そこにはこう書かれていた。


ポーション

怪我の回復!元気が湧き上がる!


そうデカデカと書かれていた。


「ただ、そう簡単に広告を出してくれると思いません。」


「そこで俺の出番だな。」


今まで話を聞いていたジミーさんが話出した。


「俺ならザ・ニュースオブインペリアルとのコネは少しはあるからな。」


「今日はお願いします。親方。」


「あぁ、任せな。さて遅刻すると先方に悪い。行くぞ。」


私達はお金を払い、目的地に向かう。


「な!ななななな!何故広告に載せれないのですか!」


ハドリーさんが驚きのあまり声を荒げる。

ザ・ニュースオブインペリアルをハッコウ?してるニュース・インターナショナルの会議室にヘンシュウシャという人と話してる。


「あのね。はっきり言わせてもらうとこんな怪しげな物を宣伝出来ると思わないでください!」


そう言って机の上に置かれた以前食べた輝く物体を指指した。


「なんですか!?この物体!なんで魔導具じゃないのに輝いてるの!?そもそも食べて大丈夫なの!?これ!どう考えてもダメですよね!」


「まぁまぁ。そう言わず。干し肉をお持ちしましたので味見でもどうですか?」


「いらないよ!そんな怪しげな物体!」


「何。問題ありません。女神も奇跡を起こすさいは光を発したとあります。」


「うるせぇよ!人に食べさせる立場なら食べれるとわかる見た目にしろや!」


「グゥ!こうなったら親方!なんか言っちゃてください。」


ハドリーさんと私は今まで黙って話を聞いてたジミーさんの方を向く。


「はぁー!」


ジミーさんはため息をついて話始める。


「お前らなぁ。もっとこーあるだろう。いやな事前に何を紹介するか聞いてなかった俺も悪いけどよ。そんな奇抜なもん受けるわけないだろう。」


「なぜです!こんなに美味しいんですよ。ねぇリーティエ。」


私は同意の意味を込めて縦に首を振る。


「はぁ。リーティエもか。俺は食べた事がないから同意は出来ん。」


「何を!なら食べればいいでしょ!ここで!」


ハドリーさんが輝く物体を付けた干し肉をジミーさんの口へ近づける。


「おま!やめろ!そんな物近づけるな!て、なんで青色に輝いてるんだよ!」


ジミーさんは干し肉を持ってる腕を掴み抵抗する。


「あー。ここで喧嘩しないでください。とりあえずこの話はなして話で」

「ちょっと待った!」


取っ組み合いの喧嘩をしてる2人にヘンシュウシャが話は無しにと話した時に会議室の扉が勢いよく開かれた。


室内にいた全員が扉の方へ向く。


そこに立っていた若葉色の長い髪を後ろで結び、女の子のようなあどけない顔をした、人の事を言えないが服装や纏うエーテルからいって歳は私くらいの男のような不思議な子だ。


「はぁ。ボンどうしたんですか?」


「何。裏の者が奇妙な食べ物を持ってきたと聞いてね。」


「・・・・ちなみにそれは誰に聞きました?」


「もちろん盗聴だよ!」


トウチョウて何?


「へぇ。これが話に出てた輝くソースか。まるで海が輝いてるようだ。ちょっと失礼します。」


そう言って少年?はハドリーさんの持つ干し肉を取る


「いや。本当に輝いてます。食べないよてあぁ!」


ヘンシュウシャが止めるが止めるが少年?はそれを無視して食べる。


「ふむ!美味しい!なんだこれ!穏やかな海に波に揺られた心地よさ!気分が穏やかになるよ!」


「えぇと。誰だ?この坊主?お嬢さん?」


突然現れた少年?にジミーさんが尋ねる。


「申し訳ありません。彼は」


「自己紹介が遅れて申し訳ない。僕はこの会社の社長の息子。アルフィ・マクスウェルだ。さて、君達にお願いしたい。」

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