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魔法少女 LIMIT FORCE  作者: 竹炭
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魔法少女と得られる力

「シャドウの反応消失。これで終わりやで」

今日もまたシャドウを倒した。そして確信した事がある。わたしは伶さんに声をかける。

「伶さん」

「何かしら」

「まだ仲直りしてないでしょ」

「……何のことかしら」

「とぼけ方が下手!」


……あれから結構日にちは経ったが改善の余地は見られなかった。

「流石にこれ以上は見過ごせないよ!伶さんもわかってるでしょ!戦い方が雑!シャドウをとりあえず細切れにしてるだけ!わたしとの手合わせもどこか上の空!そしてそれでも負けるわたし!……ぬわあー!」

「自分で言って自分で傷つくんやないで!」

思わず上げた悲痛な叫びを聞いてキンが飛び出てくる。

「ごめんキン……とにかく!最初は見守る方針だったけど少し口を出させていただく!」

「そうですわ。私も折角悪意の芽の探知が上手くなったというのにこれでは指示のしがいがありませんわ」

コンも頷いている。彼女の場合常に付き添っているのもあって余計に心配があるのだろう。

「……そうね、私だけじゃなく皆にまで迷惑かける訳にはいかないもの。心配させてごめんなさいひかり。2人も」

そう言って謝る伶さんはいつもより少し小さく見えた。



「それにしてもここまで尾を引くとは。よほど昔の事が根深く残っとるんやな」

「子どもの頃の悲しい思い出は長く残ってしまうものですわ。貴方だって覚えがあるでしょう?」

「まあ確かに。さて、では本日は訓練はここまでにして、伶とそのおとんとの仲直り対策会議を行う!」

向かいあって座るわたしとキン、伶さんとコン。

気分は三者面談だ。

「さて、こういうのはまずおさらいからや。最初に喧嘩した原因からいくで──」


「うむ、それじゃあ今日の夜、伶がおとんに謝る。その手筈でいいな?」

「……ええ、構わないわ」

「伶様、私の見る限りお父様もずいぶん落ち込んでいるようですわ。ここで和解しとかないともっと拗れますわよ」

「わかっているわよ……」

少し不服そうではあるが承諾した伶さん。

「伶さんわたしも応援してるよ」

最初の原因は伶さんのお父さんが約束を破ったこと、それに伶さんがどうやら少し怒りすぎたことが第二の原因だ。

伶さんが怒りすぎたことを謝って、お父さんが約束を破った事を謝ればうまく解決すると思うんだけどな。

そう思っていたわたしの考えは大分甘かった。



『お、伶や』

「ホントだ、朝会うのは珍しいね」

次の日の朝、学校の校門で伶さんの後ろ姿をみつけた。結果はどうなったのだろう。とりあえず挨拶から──。

「……伶さ「何かしら」ひっ!」

「伶様、殺気が飛んでますわ!」

「あらごめんなさい。少し色々あって、少し」

どうやらダメだったらしい。

すると腕時計からコンが申し訳なさそうに小さく声をかけた。

『その、思ったよりも2人とも負けず嫌いでして……』

「余計なこと言わないでコン。それに明らかお父様の方が頑固よ、頑固オブ頑固、フルメタル頑固よ」

『怒りすぎて発言がおかしなっとるで!?』

まぁ伶さんも相当頑固なとこあると思う、今の状態とか。

「ひかり」「はい!」

「何か言いたそうな顔してるわね」

「いえそんなことは──あ!ほら、今週末も伶さんとこ行くのかなーってうん!」

「──大丈夫よ、任せてちょうだい」

「本当に平気かな!?」

余りの目つきの鋭さに恐怖まで覚える。

「ええ勿論。……失礼、今から生徒会の仕事があるからまた後で」

「あ、頑張ってね」

「──ありがとう」

そう言うと伶さんは校舎にスタスタと入って行った。

「……とりあえずわたしも教室行かなきゃ」


後で知ったが、今日の伶さんはキレ味の鋭いナイフのような出立ちで近寄りがたいカッコよさがあったらしく、〈元祖ファンクラブ如月会〉の報告によるとファンクラブが1日で新たに8つ立ち上がったらしい。

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