表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女 LIMIT FORCE  作者: 竹炭
93/111

魔法少女と得られた力

「それで3つ目なんだけども」

「ふぁい」

「行儀悪いわよ」

「……はい」

「……美味しい?」

「はい」

お茶でおやつを流し込んで返事をする。


「3つ目はひかりのリミットが上がる時のための事前予習よ」

「うん」

それを聞いて姿勢を正した。

「リミット3から色々な武器を使えるようになるけど、出せるのは近接武器だけっぽいのよね」

伶さんの言葉に頷く。何回か伶さんに武器のリクエストをしてみたが遠距離から攻撃できそうな武器は悉く出すことができなかった。

「もちろん私の問題かもしれないけど、少なく私達は2人とも接近戦を主としているわ」

「──だったらもう最初から近接攻撃できる武器に重点を置いておこうってことだよね」

「そういうことよ」

色々な武器を使って器用貧乏になってしまうよりももっと狭い範囲のものを極めた方がいい。その狭い範囲というのを近距離武器までにする方針にしたのだ。──まぁ今まで散々接近戦しかしてなかったから今さら後ろから援護するっていうのもできる自信がないけど。

「最初に武器を使うならやはりオーソドックスな剣がいいと思うの。だからひかりにやってもらうのはこれね」

道着の他に話しながら追加されたものは竹刀、それに各種防具。

「剣道かー、学園で触りだけやった程度だなぁ」


「──最低限の基本は出来ているわね。これならすぐ訓練から始められるわ」

「授業の意味ってあるもんだね」

ありがとう学園の授業。

「さて、剣道着に着替えてもらってなんだけど。基本的に剣道でする事が実戦で通用することはほぼないわ」

なんなら私は西洋剣を使ってる訳だし。と付け加える。

「ただ、普段剣を振ることなんてないから竹刀でも剣を振るに当たっての大体のイメージは掴む事ができると思うわ」

「そうだね、わたしも旅行のお土産の木刀くらいしか振ったことないよ」

「それじゃあ始めるわよ」

「よろしくお願いします」



道場に乾いた音が響く。

わたしは伶さんと対峙している。面の僅かな隙間からは伶さんの表情は伺えない。竹刀の先端同士が触れるか触れないかの間合いを維持する。

「…………」

スッと伶さんが頭を僅かに下げる。その瞬間を見逃さず。

「やあああ!」

パーン!小気味良い音が鳴る。

「うん、いい感じね。一旦休憩しましょうか?」

「よろしくお願いします……」



「ふーっ、疲れた」

「お疲れ様、ひかり」

渡されたスポーツドリンクをごくごくと飲む。

「今やってるのはそれなりに実戦でも生かさると思うわ」

今行っていたのは伶さんが時折見せる隙を狙う訓練だった。

「面着けてるだけで伶さんの顔が見えづらくなって動きが読めなくなるから大変だったよ」

「相手がいつ隙を見せるかわからないのだから集中を維持して戦う事は大事よ。でもひかりの普段の戦いみたいにその場の反射で動くのも重要なのよね。難しい所だわ」

休憩がてらキンとコンにも目を向ける。

「……3番目のボトルの右上ですわ!」

「惜しい!左上や!これでワイの2点リードやな」

「くっ、ですが先程までは私の3点リードでしたわ。すぐに追いついてやりましょうとも」

「かかってこいや!」

「コンが言うには探知精度を高めるには反復練習しか無いらしいわ」

「そうなんだ。2人ともがんばれ」

「……そろそろ私たちも再開しましょうか」

「うん」

そうしてわたし達の訓練の日々が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ