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魔法少女 LIMIT FORCE  作者: 竹炭
92/111

魔法少女と得られた力

『ここが伶の家なんか……?』

「そうだよ。ほら、学校から見えてたでしょ?」

『なんやバカでかいとこあるなーとは思っとったけどそれが伶の家とは思いもせんかったで』

唖然とするキンの気持ちもわかる。まるで武家屋敷のような和風を基調とした家にしっかり道場まである。



「お邪魔します」

「そんな畏まらなくてもいいわ。道場まで案内するからついてきて」

「はーい……?」

「どうかしたかしら?」

「いや、別に何でもないよ」

何か一瞬すごい見られてる感覚がしたけど、多分気のせいだろう。そう思いわたしは伶さんについていく。

「中庭の池に鯉って本当にいるんだ……」

「ふふ、確かにテレビとかでありがちね。因みに餌あげると本当にたくさん来るわ、後であげてみる?」

「いいの?やってみたいな!」

移動中も他愛ない会話をつづける。ただ、やっぱり視線を感じる気がした。



「着いたわ、ここが道場よ」

「──おお、広い」

『開口1番出た言葉がそれってどうなんや?』

「じゃあキンはどう思ったのさ」

『デカい』

「同じじゃんか!」

「さて、それじゃあ最初に……」

伶さんがいい終わる前に道場の扉が開いた。

「たのも〜〜!」

道場にいきなり現れてそんな言葉を言われたら思い浮かぶのは1つしかない。

「え、伶さん道場破り来ちゃったよ!?」

わたしの心配をよそに伶さんはため息をついた。

「そんなわけないでしょ。お母様、何やってるんですか?」

「あらつれない態度。お母さん寂しいわ」

──なんかすごいほわほわした人が来た。どうやら伶さんのお母さんらしい。

「あなたが伶のお友達?」

「は、はい。そんな感じです」

「あらやだそんなに緊張しなくてもいいわ、さっきから見てたけどあなた良い子でしょ?後で鯉の餌やり一緒にしましょうね?」

「え、えっと」

「お母様、ひかりが困ってるのでもう少し落ち着いてもらえると……」

「ごめんなさいね、でもほら伶ちゃんがお友達連れてきたの数年ぶりだから舞いあがっちゃうのもしょうがないわよね?」

「お母様!」

すごい、伶さんが圧倒されている。いやまあわたしも圧倒されっぱなしだけど。


「後でおやつ持っていってあげるわね〜!」

「はぁ……はぁ……」

肩で息をする伶さん。

「ごめんなさい、いつもはもう少しおとなしいんだけど」

「ううん、とてもパワフルで凄い人だと思うよ……?」

それに、先ほど感じた視線も多分あの人のものだったのだろう。謎も解けた。

「……さて、それじゃあ今度こそ始めましょうか。ひかり、それに着替えてもらえる?」

そうして渡されたのは道着だった。

「この前話した通りだけど、ひかりをここに呼んだのは3つ理由があるわ」

着替えながら話を聞く。

「1つは地力を上げること。変身中の私達は当然力はある。ただ、精神的な物、集中力とか対応力などは据え置きのまま。なのでそれらを高めるためにこの場を設けたわ」

わたしも頷く。悪意の芽が植え付けられたシャドウ相手との戦いは下手な大型シャドウよりも集中力が求められる。

「2つ目はキンとコンの探知能力向上の訓練のため。キンとコンは今後も出て来るであろう悪意の芽付きシャドウからより精度良く悪意の芽の位置を把握する為の訓練をしてもらうわ。これは2人一緒の方が効率がいいとの事だから2人が自然に集まれる場所を提供する為よ」

「ありがたい話やで」

「狭間の世界でしてもいいのですが、どうしても向こうにいる時はシャドウの検知にも気を使ってしまうのでこちらで集中させてもらいたい所存でしたの」

キンとコンが喋る。気がつけば2人ともぬいぐるみ形態になっている。

「そして3つ目は──」

「おやつよ〜〜!」

「……はい、ありがとうございます」

スパーンと扉を開けて出てきた伶さんのお母さんに伶さんはなんともいえない顔でお礼を言っていた。

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