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魔法少女 LIMIT FORCE  作者: 竹炭
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料理少女と学園の噂

パク、とクッキーを食べた後。わたしとキンは固まった。

「……れいさん、これは」

「何かしら」

「なんというか、独創的というか「これは失敗作やろ!」キンこら!」

「ブフェ!」

キンの頭を叩く。

「何するんや事実を言っただけやで!」

「言うにしてももっとこう……あるでしょ!おバカ!」

「なんやほんじゃあひかりは上手に表現できるんやろうなぁ!?」

「ぬぐぐ……」

「うぐぅ……」

「うん、その、2人とも落ち着いてほしいわ。わたしが悪かったから」


「意外だね、伶さんがクッキー作れないとは」

「作れないというか、ちょっと言葉にするのは難しいのだけど」

「?」


「ここの調理器具なら使い放題だから存分に練習できるね」

「ええ」

わたしと伶さんは狭間の世界に来た。何でも人目につかないところがいいということ。

「それじゃあ、始めるわよ。タイマーよろしく」

伶さんはこれ以上ないくらい慎重な面持ちをしている。何で最初からタイマーがいるのかはわからないけど、とりあえず始めてみよう。

「うん!それじゃあヨーイスタート」

「フッ!」


ガガガガガガ!

早業だった。材料を混ぜ、捏ね、


「…………」

「…………」

生地を寝かせる時間。


型を作り、オーブンにぶち込み

「よし!ひかり、何分だった?」

やり切った顔でこちらを見る伶さん。いやそれよりも

「──何で伶さんそんな急いでるのさ!?」

「え、いやとりあえず時間を」

「そりゃクッキーもあんな感じになるよ!混ぜ方が雑だし、生地の厚みも適当だから焼いたらムラが出るし!」

別に早ければ早いほどいいものができる訳でもない。

「調理実習ってそんなに時間ないものだっけ?」

「……でも、これくらいしないと生徒会として」

?何で生徒会の話が出てくるんだろうか。どうやら伶さんが急ぐ原因はそこにある気がする。

「生徒会?生徒会と調理実習に繋がりとかあるっけ?」

「実はね、この前今の生徒会長の調理実習の様子を見せてもらったのよ」

そう言って伶さんはスマホを取り出す。

現生徒会長。何度か学校の集会で全校生徒前で話しているのを見たことがある。結構ふわふわした人だったイメージだけど。

はい、と見せられた動画。そこには現生徒会長が調理しているところがうっていたが。

「え、うわぁ……」

思わず声が出た。

「え、これは人間わざなの?凄すぎて目で追えない、調理器具が宙に浮いてない?1度に何個作ってるのこれ?」

手際がいいとかそう言うレベルではない。

なんかとんでもないものを見た気分だ。

「わかったかしらひかり。生徒会長がこれなら生徒会に入ってる私もこれくらい出来ないといけないのよ」

真面目な顔でこっちを見る伶さん。急いでいた理由もわかった。

ただその上で言うことがある。わたしも負けじと伶さんを見て告げる。

「──これは特殊な事例だから真似する必要はないと思います」

「えっ」

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