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魔法少女の知らない話3
「増えた、増えた、増えた♪」
「ドクターウキウキだね、なんか楽しそうだしアタイも踊ろうかな!」
楽しそうにしてるDr.MADを楽しそうに見るマリス。この場で楽しそうでないのは1人だけ。
「MAD様、勝手な行動をして申し訳ありません」
謝罪を述べるのは教授だ。
「んー?そんな畏まらないでいいよ」
「ですが、未だMAD様が研究途中にも関わらず、勝手なことを」
「何言ってるのさ。元々そういう約束だろう?互いの研究が互いの妨害になってしまっても恨みっこなし。確かにこの街には素晴らしい研究資料がいるけど僕らが気を使って中途半端な実験をするのは彼らにも悪いからねぇ」
「それに、どうだった?あの子達は?」
「はい、確かに素晴らしい力を秘めています。特にあの剣士。奴に勝てるようになれば私の研究も報われる事でしょう」
「よかったねー教授、アタイのおかげで目標が定まって」
「黙れ」
「あら冷たい」
口論している2人をMADは微笑ましく眺めている。
「なるほどね。僕もまだまだ魔法少女達には用があるから教授に負けないように急がないとね」
そう言いながらMADは黒い液体に目を向ける。ビーカー5本ほどの量に増えたそれを見て、
「新しい部屋を準備してあげないとね」
嬉しそうに呟いた。




