魔法少女と魔道具少女
『こいつが嬢ちゃんの魔力をロボットに送り込んでたわけや。この液体が無くなればロボットとの繋がりがなくなって嬢ちゃんを無事に助け出せるってことやね』
「なるほど」
主電源が抜かれたようなものかな?まあなんにせよこっちに都合が良いならいいや。
後はこのまま機能を停止させてしまえば──、
[魔力供給停止、十全に機能を発揮できません。敵性反応未だ健在、最終手段として────自爆します]
「え?」
「は?」
[magical explosion起動]
こちらの困惑を完全に無視してロボは最終手段とやらに入った。
「勝てないから自爆っていくら何でも潔すぎるっていうか自爆にマジカル要素ないというか最終手段取るのがはやすぎるっていうかさぁ!」
『とにかく嬢ちゃんのところ向かうで!』
[エネルギー臨界まで後30%]
不穏なアナウンスの尻目にルナちゃんの所に戻る。
「ルナちゃん!すぐここから出るよ」
「…………」
声をかけるも返事がない。筒の内部でぐったりと座り込んでいた。
やっぱり無茶をしすぎていたんだ。意識を失ってしまったのだろう。
『ひかり、もう外側から破壊しても問題ない、早いこと嬢ちゃん取り出してにげるで!』
時間がない、とにかくこの筒を破壊しなければ。
「…………」
力を右手に集中させる。浮かび上がったリングを確認して拳を筒に。
「っ!」
ブォン、と風を切る音。ロボの手を避ける。
『意地でも道連れにする気やな……!ひかり!』
「大丈夫!」
手の方は見ずに拳を振りかぶる。そして、
「……」
大きな破砕音が鳴り響き、ルナちゃんを閉じ込めていた筒は壊れる。私を狙っていたロボはというと。
「ひかり。……どうやら無事みたいね?ルナも」
細切れになったロボの手の上にいるのは伶さん。
「うん、伶さんなら間に合うと思ってたよ」
[10%]
「やばい!さっさと逃げなきゃ!」
「そうね。急いでルナを引き出して」
破壊された筒の中からルナちゃんを引きずり出し、急いでロボから離れる。
[4321……起爆]
「おわー!」
爆風に背中を押され遠くに弾き出される。そしてそのまま地面にげきと──。
「……うぅ、全身が痛い」
瓦礫の山の上でゆっくりと目を開ける。
『おはようひかり、結構寝てたで』
キンの呑気な声から察するになんとかなったようだ。
「……ルナちゃんは!?」
すぐさま立ち上がり周囲を見渡す。
『それならあっちやで』
「……いた!伶さんも!」
少し遠くに伶さんが見える。わたしはそこに向かって駆け寄った。




