魔法少女と魔道具少女
[──再度供給の停滞、再度の強制供給]
バチバチバチ!
「うっ、ぐう!」
ふたたび強制供給の為の苦痛を受ける。ルナちゃんは苦しそうに顔を歪ませる。が、先程とは違い、抵抗を続けていた。
[供給源の抵抗を確認、依然として供給は停滞中です]
「──ふうぅ、よいしょぉ!」
魔力の供給がへったおかげで、少し腕力が弱くなったところを押し返してロボの手の中から脱出することができた。
体が自由になったのと同時にキンの声が聞こえてくる。
『ひかり、1度目の強制供給で分かったことがあるねん』
「わかったこと?」
『嬢ちゃんとこのロボを安全に切り離す方法や。その為に向かって欲しい所があるんや』
「任せて!すぐに行こう!」
未だ苦しそうに踏ん張っているルナちゃんを早く助けなければ。そう思い駆け出した。
『ひかり、あそこや!』
「オッケー!」
わたしはキンの指示する場所へ向かう。そこはロボの肩の部分だ。
『大まかな場所はここでええはず、少しだけ待ってくれひかり』
「はい……よっと!」
こちらに向かってくるロボの手を避ける。まだルナちゃんは魔力供給を鈍らせてくれている。ロボの動きが明らかに悪い。
『もうちょい右、いや左、……OKや!ひかり、今立っている場所の真下を狙い!』
言われた通り拳を足下へ当てる。力を拳に集中させる。光の輪がガントレットに現れる。これで威力は充分なはず!
「せーの、えい!」
バゴン!
大きな音と共にわたしの拳はロボの装甲を突き破る。
そして、そのまま貫通した右手でロボ内部のあるものを探す。
「えーと、これ!?」
取り出したのは太めのケーブルだ。
『あっとるで!やってまえ!』
キンからの確認も取れた。目当てのものはこれだ。なので目的通り──。
「──ふん!」
持っていたケーブルを勢いよく引きちぎる。
「うわ、中からなんか出てきた」
出てきたのは緑色の液体。ドロドロと溢れるそれに見覚えがあった。
「これ、ルナちゃんの周りの液体?」
「そうやで、これをあの嬢ちゃんの入っとる場所から抜き取るのが目的や」
[──魔力供給ケーブルに異常。供給を中断]
──ロボの声が聞こえた。




