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魔法少女 LIMIT FORCE  作者: 竹炭
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魔法少女と魔道の友と

予想外の勝利から数日後。

わたしとルナちゃんはもう1度倒したシャドウの数で競うことになったわけだけど。

「えーと……」

「今回は圧倒的にひかりの勝ちやね」

「こら、空気読んでよキン!」

「…………」

俯きプルプルと震えるルナちゃんを前にわたしは立ち尽くしていた。

空を飛ぶタイプのシャドウが少ない時の近接戦、それに乱戦となると流石にわたしに分があった。

それこそキンの言う通り圧倒的だ。


「──さ、3本先取。3本先取で行きませんか?」

「…………」

涙で潤んだ目でこちらを見る。多分伶さんを真似ているのであろう長い髪。まだ幼い可愛さが抜けきってない顔からは焦りが浮かんでいた。

……まあ、特に断る理由もないし。

「構わないよ」

「!」

パァっと顔に明るさが戻る。

「でも、そうだなぁ。折角だし、こっちにも条件があるよ」

「え、えぇ!私に可能な事なら何でもいたします!」

「そう、それじゃあ」

私はニヤリと笑みを浮かべた。



「それで、明日2人でショッピングに行くって話になったのね?」

「うん、そうだよ。ところで怜さん」

「何かしら」

「なんでわたしは正座させられてるの?」

ことの経緯を話したら伶さんに即座に模擬戦を行わされ負けた挙句に正座させられた。なんで?

「……私が誘われてないからかしらね?」

「だって伶さん明日生徒会で忙しいって前々から聞いてたので」

「…………それもそうね」

伶さんは変身を解く。因みに今まで剣も突きつけられていました。本当になんで?

「明日の活動はかなり大事だから多分私は途中で抜けたり出来ないわ。だからもし明日シャドウが出てきたら頼むことになると思うの」

「うん、まかせてよ!しっかりエスコートするしシャドウもやっつけちゃうよ!」

「お願いするわ……」

伶さんはどこか不満そうだ。そんなに一緒に買い物したかったんだろうか?



「ルナちゃんこれ可愛くない?」

「私としてはこっちの色の方が好みですかね」

「あ、なんて言うかその色合い怜さんカラーだね。意識してるねー」

「勿論!尊敬してますので!」


2人でショッピングモールを散策していると時間はあっという間に過ぎていく。


「はい、ルナちゃんの分のアイスだよ」

「すいません、私が払おうと思ってましたのに」

「あはは……一応私の方が先輩だし、もうひっくり返る店員さん見るのも可哀想だしね?」

お金持ちの人って本当に凄い色のカード持ってるんだなぁと、最初にルナちゃんがカード払いしようとした場面を思い出す。

「いやーアイス美味しいね」

「はい。……ところでひかりさんは良かったんですか?」

「え、なにが?」

「私への要望です。こんなことに使ってしまって」

「なんでさ、わたしは楽しいよ」

「いえ、でも、どうせならもっと有意義に使うべきです。例えば、私が2人にどんな隠し事をしているのかどうかとか」

「っ!」

思わず固まってしまったのを見透かされたようだ。彼女は話を続ける。

「流石に探りの入れ方が露骨ですよ?私だって企業の娘、そういった企みにはそれなりに覚えがあります」

「違うよルナちゃん、そんなんじゃ」

「疑うのは当然です。私も多くは答えれる事はできません、それでも──」

『ひかり!嬢ちゃん!シャドウの発生が確認されたで!しかも今回はちょっとでかいで!』

彼女の言葉を遮るようにキンが警告する。

「……行きましょう、ひかりさん」

「ルナちゃん、わたしは──」

「いえ、分かっています。それでは」

離れていく彼女を引き留めることはできなかった。

『ひかり、ワイらも行くで。とりあえずは人のいないところに移動せんといかん』

「……うん、そうだね」

私もまたその場を後にした。

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