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魔法少女 LIMIT FORCE  作者: 竹炭
58/111

魔法少女と魔道の友?

『今回は飛行型だけでなくて地上にもシャドウがいるようですわ』

「了解、案内をお願い。2人とも、行くわよ」

「はい!」「はい……」

トボトボと伶さんの後ろを歩く。

「コンの説明の通り、今回の敵は二手に分かれているわ。私が先に切り込んで数を削るから、貴女達は2人で残りの相手をお願い」

「分かりました!お姉様!」「うん、わかったよ」

と、気づかれないようにルナちゃんがここっそり耳打ちしてきた。

「分かっていますねひかりさん?倒した相手が多いほうが、ですよ?」

「……うん、あんま気乗りしないけど、いいよ」



「ひかりさん。来てくれてありがとうございます」

「うん、この前以来だね」

「どうしたんですの?そんなに周囲を警戒されて」

「いやー、最近いろんな人にここで対決を申し込まれててね……」

このままでは校舎裏に悪いイメージがついてしまう。と、ルナちゃんは何か思い当たる節があるようだ。

「もしかしてお姉様ファンクラブ過激派ですか?」

「知ってるの?」

まさか今その名前が出るとは思わなかった。もしかしたら結構有名なのかな?

「もちろんですとも、力ずくでお姉様の隣を奪い取り独占しようとする悪質な組織ですわ」

「なんかそう聞くと急に怖くなってきたなぁ……でもこの前は叩いて被ってじゃんけんぽんだったよ?」

「過激派の基本的な構成員はお嬢様方が多くて彼女達には箸より重いものを使用することは力ずくの範疇になるんですよ」

「急に来た怖さどっかいっちゃったなぁ……」

じゃあその前の卓球対決や旗揚げゲームも彼女達には大変だったんだなぁ……。いや、思い返してる場合じゃない。

「それで、話って何?」

気を取り直して聞く。今日呼び出ししてきたのは他でも無いルナちゃんだった。

「はい、今日はひかりさんにお願いがあってきました」

「お、まかせて!出来ることなら聞いてあげれるよ」

普段はフミにもユウにも世話を焼かれてばかりだから頼られると何だか嬉しい。

それでは、とルナちゃんは真っ直ぐこちらをみる。なんだろう。


「お姉様の右腕の肩書きを譲ってくれませんか?」

「何のこと!?」

びっくりした。急に持ってない物を渡すように言われた。

「謙遜しなくてもいいです、今まで2人で町を守っていた以上ひかりさんはもうお姉様の信頼できるパートナーとなっているはずです。つまりは、右腕です」

「なんでそんな深刻そうな顔してるの?」

「ですが私もお姉様を想う者として隣に立つにふさわしくあるために修練を重ねています。昔から私も右腕になりたかったのです」

『なるほどな?要はひかりに大事な伶を取られて悔しいって感じなんやろ』

キンの声が頭に響く。納得した。まあわたしの実力じゃ伶さんの肩は勿論足元にも及んでない。右腕とか、パートナーとか、そんな事言えるところまで到達してないのだ、だからそれは教えてあげなきゃ。

「いやまあ別にわたしそういうのじゃないけどね」

「!!……つまり、これからそうなろうとしているという事ですね!まだ私にもチャンスが残ってるならば負けてられません!勝負ですよひかりさん!」

「ちょっとわたしの話聞いてもらえる?ダメ?」

「狭間の世界でより多くシャドウを倒した方で決めましょう!」

『ダメそうやな』

「見てないで対応を考えてよ!」

なんて楽観的なキンの声。他人事だと思って!


「ではまた会いましょう!お姉様(の右腕の座)をかけて勝負です!対戦よろしくお願いします!」

ビシと指を突きつけルナちゃんはそのまま走り去っていった。

『いやー、まるで嵐のようやったな。伶は多分この勢いが苦手なんやろなぁ』

「たしかに普段とのギャップがすごかったね、伶さんが絡むとこんな感じなのかな?……ところでさ、キン」

『なんや』

「──ここからルナちゃんと仲良くなれる方法ある?」

『…………うん、頑張ってくれな』

力なく聞いたわたしの質問にこれまた力なくキンは答えた。

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