魔法少女と魔道少女
「すごいよ!ルナちゃんすごく強いね!」
「ふふ、照れますよそんなに褒められると」
と、伶さんが近づいてきた。
「お疲れ様、それじゃあ私とひかりは狭間の世界の修復作業をするからルナは先に帰っていていいわ」
「え」
そんなこと聞いた事もやったこともない。
「そんな作業があるんですね!私もお手伝いしましょうか?」
「大丈夫よ、これは魔法少女の力で行うものだから貴女ではできないの。それに、今日はかなり頑張ってくれたでしょう?あとは私達に任せてゆっくり休んでほしいわ」
「あのー」
「お姉様……!そんなに気をつかってくれるなんて──わかりました!如月ルナ!今日はゆっくり寝て明日に備えます!それでは失礼します!」
「あ、うん、じゃあまたねー……」
「ゲート展開!」
ルナちゃんが地面に指を指し示すとそこに向かっていくつかの球が飛んでいく。ドン、と地面に四角い穴が開くとそこにルナちゃんは勢いよく飛び込んでいった。
「すごい速さで帰っちゃった……ところで伶さん、修復作業とやらなんですが」
「ええ、それは嘘よ」
「やっぱり、だよね!」
「?」
びっくりした。もしかしていつもわたしだけ先に帰ってしまってるのかと思った。
「ルナを返したのは、そうね、私達だけで話がしたくてね。とりあえずもう少し落ち着ける場所にいきましょう」
そう言って足早に進む伶さん。話ってなんだろう?困惑しながら着いていくことにした。
伶さんに連れられて着いた場所はとても見覚えがあった。
「お、ここはいつもの公園だ」
『ほんまやな』
私と伶さんはブランコに座る。
「……あら、2人とも知ってるの?」
「うん、家近いし、昔から無くならずにあるしね」
『学校の帰り道やし、ワイとひかりがこの辺の道で出会ったんやで!』
「そういえばそうだったね」
小さい頃からなんら変わり映えのない公園は狭間の世界でもいつもの公園だった。
「そうなの……実はこの公園、一条家で管理してるのよ」
「へー、そうなんだ。──え、なんでこの公園を?」
伶さんの家はそれなりに遠くにあるしこの公園とは何の接点も感じられない。
「……まあそれはまた今度にしましょうか。それよりも、ひかり、コン、キン。皆に聞きたいの」
『はい』『なんや?』
伶さんが真面目な声色で2人を呼ぶ。どうやらここからが本題らしい。私も背筋を伸ばし伶さんの方をみる。
「ルナの魔道具の事、どう思うかしら」
なるほどルナちゃんの魔道具、どう思うかで言ったらひとつしかない。
「──すごい」
『ひかり、多分そういう事やないと思うで……』
「え?」
まあそうやなぁ、と伸びをしながらキンは時計からポンと飛び出してくる。
「ひかりの言う事もあながち間違ってはない。すごいのは確かなんや、ただ、それ以上に──」
「異物感が尋常じゃない、と言ったところでしょうか」
続いてコンも飛び出てきた。




