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魔法少女 LIMIT FORCE  作者: 竹炭
52/111

魔法少女と魔道少女

「…………」

「…………」

「…………!」


生徒会室は緊張に包まれていた。伶さんから漏れ出ている圧の様なものが横にいるわたしにまで伝わっているからなのだが。

そしてその圧を正面から1番受けているはずの彼女は目を輝かせながらキンとコンを見ている。

「かわいいですね!私にもこんな子達がいれば良かったのに!」

「お褒めに預かり光栄で……ムギュ」

「おああぁ助けてくれひかりぃ」

……見ているだけで飽き足らず引き寄せ抱きしめ始めた。

「それで、何が目的なの?ルナ」

「へ?」

ルナ、と呼ばれた彼女はキョトンとしながらこちらを見ている。そういえば、遭遇した時から伶さんは彼女のことを名前で呼んでいた。

「伶さんは知り合いなんだね?」

「……そうね」

複雑な顔をしている伶さん、

「そういえば挨拶がまだでしたね。如月(きさらぎ) (ルナ)です。父が如月工業の社長をやっています。ひかりさん。今後ともよろしくお願いします!」

にこやかな笑顔と共に差し出された手をおずおずと握り返す。

「如月工業ってあの?」

「えぇ、ご想像の通りだと思います」

如月工業。国内有数の機械工業の会社だ。

「そんな所の娘さんと知り合いなんて伶さんすごいね!」

「父親同士が知り合いで何度か交流する機会があっただけの話よ」

「えぇ、それが私とお姉様の運命の出会いでした

……」

「記憶の捏造はやめてちょうだい」

頬を染める彼女とは対称的に伶さんはかなりの真顔だった。

「それで、ルナさんの」

「私の方が歳下ですのでちゃん付けで構いませんよ?」

お姉様も、と伶の方を向くルナちゃん。伶さんは無反応だ。

「それじゃあ、ルナちゃんの目的は何?」

「目的ですか?それはお姉様を助ける為ですよ」

当然のようにルナちゃんは答える。

「あの日お姉様に助けてもらった恩を返す為に私は魔道少女になったのです!」

「助けた記憶ないけれど」

「いいえ!あの時モヤモヤを倒した後に私に向けた笑顔はそんなこと言ってませんでした!」

「知らないわ」

「照れないでください!」

2人の口論の途中、気になるワードがでていた。

「モヤモヤ?」

「はい!そうです!──これは2ヶ月と3日と1時間前の話です」

ボソリと呟いた私の言葉を聞き逃さず、急にルナちゃんは語り出した。

──そしてそれは、彼女が今ここにいる理由そのものだった。

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