表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女 LIMIT FORCE  作者: 竹炭
47/111

運動少女と騎馬戦

「ぬぐぐ……」

「…………」

伶さんが伸ばした両手に合わせるようにわたしも手を出す。力負けしないように踏ん張る。

「っ」

「あっ」

横に流すようにわたしの腕を払う。バランスを崩した私の帽子を伶さんは真っ直ぐに狙ってくる。


パシッ。パシン。


一瞬会場からどよめきがあがる。わたしが伶さんの腕を弾いたのはそんなに驚く事なんだろうか。

ついでに言えばわたしのカウンター気味に伸ばした腕も弾かれてしまった。

──とはいえ、普段ならこの時点でわたしは負けていた気がする。普段より動きが控えめなのは一体なんでなんだろうか。と、そこまで考えて1つの考えに思い至った。

(そっか、普段は魔法少女としての素質の差があるけど、今は生身だから──)

「今回はほぼ同条件ってことかしらね」

どうやら伶さんも気づいたらしい。

「ふふふ、ならばわたしの方が有利かもね?伶さん!自慢じゃないけど運動神経だけが取り柄だからね!」

「ひかり、それはなんの自慢にも……いや、今は自慢になるのか……?」

下でフミちゃんがぶつぶつと考え込んでしまった。

「そう、なら残念だけど、それは有利にならないわ。私も自慢じゃないけど」

「うわわわっ!」

「──文武両道なのよ」

伸びてくる手を払いのける。直ぐに反撃に移りたいけど、それを許さないように攻撃の手を緩めない。とにかく今は受けることしか出来ない!

「ひかり!アレは自慢よ!フミ、一旦さがりましょ!」

「退いた所で直ぐに追いつかれ……いや待てよ」


「ひかり!ちょっとずつ後退する!バランスに注意してくれ!」

「りょーかい!っうわ!」

「残念だけどさがった所でそれくらいなら直ぐ詰めれるわ。諦めて帽子を渡しなさい」

確かにこの速度での後退はあまり意味がない気はする。でも、フミちゃんが言うからには何か作戦があるのだろう。今わたしにできることは──、

「とにかく2人を信じるしかない……!」



「はぁ、はぁ」

「ひかり、もう諦めなさい」

防戦一方の戦いはそろそろ終わりそうだ。とにかく守り続けた。わたしを乗せ続けている2人ももう限界そうだ。

「…………まだ大丈夫」

「……そうね、その諦めの悪さは貴女のいい所ね」

呆れたような、嬉しそうな表情の伶さん。まあ今の意地は半分は伶さんのせいでもあるんだけど。


「それじゃあ、終わらせるから覚悟しなさ──」

ガクン、と伶さんの乗っている騎馬のバランスが

崩れる。

「!?」

「よし!この時を待っていた!」

フミちゃんが嬉しそうに叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ