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魔法少女の知らない話2
「──どうでしたか、今回は」
「うーん、思ったよりも効率が悪くてびっくりしちゃった。ごめんね、せっかく準備してくれたのに」
「いえ、この方法があまり意味がないと分かったのもまた進展の1つです。MAD様の研究はまた1つ前に進んだのでしょう」
「真面目だなぁ教授!アタイならもっとドクターを責めて何かいうことを聞いてもらうのになー!」
「喧しいぞ小娘。蝿よりもしつこくぶんぶん喚きおって」
「オーウ辛辣ぅ!」
「フフ、君たちは仲が良くていいねぇ」
「そんなことないです」「照れるなぁ」
「…………っ」「…………っ!」
無言で殴りあいに発展する2人を見て彼は笑う。
「とりあえず次の方法を考えておくから、暫くはテキトーにやっといていいよ」
「畏まりました」
「はーい」
「……さて!」
2人がいなくなり、彼は部屋にあるビーカーに目を向ける。その中にある黒い液体を満足げに見つめる。
「どんどん育ってね。僕の研究成果」
液体はその言葉に反応するかのようにコポコポと音を立てていた。




