魔法少女と特訓
ウォルフとの戦いから1日経った後、ひかりとキン、伶とコンはまた生徒会室に集まっていた。キンとコンはぬいぐるみの姿で机に立っていた。
「先日、戦いには負けてしまったけど、有益な情報を得ることができたわ」
用意されたホワイトボードに伶はスラスラと文字を書き込んでいく。
「まずはあの化け物の名前」
「シャドウ、だよね?」
「その通りよ、あの化け物というよりは化け物達の総称って事になるでしょうね」
伶はシャドウの特徴を書き連ねていく。一通り書いた伶は手を止めた。
「シャドウについて他に分かることがあるかしら?」
「ワイらもはじめて見たな」
「ええ。……あ、でも似た様な見た目のモノは見たことありますわ」
「そうなの?」
「ワイは知らんで、多分」
「何言ってますの。アレですわアレ。あの最初の魔法戦士達の相手だった……」
「あー!なるほどな!確かに似てるな!」
「ちょっと待って、今最初のって言った?」
突然の情報にひかりは1度待ったをかけた。
「どういうこと?わたし達の前にも似たようなことがあったの?」
「そうやな、おるんや。魔法戦士。ただし、前提としてこの世界にいるわけやない」
「?どういうこと?」
頭の上にハテナを浮かべているひかりを尻目に伶は何かを察したように呟いた。
「──違う次元の人間ってことかしら」
「そういうことやな」
キンが頷く。伶はまた情報を書き足していく。シャドウの書き込みが終わり、次はウォルフの話になる。圧倒的な速度、力、最低限の知能。どうやって倒したものか、ふと伶がキンに質問した。
「ちなみに、最初の魔法戦士達とやらは手伝いにきてもらったりできないのかしら?」
「無理やな。出来んことはないけど別次元同士を合わせるのは時間がかかる。ついたとしても間に合わないやろな」
「そう……」
「私達でなんとかするしかないんだね……」
ひかりはまだ痛みが引かないお腹をさすりながら呟く。次来たところで勝てるのだろうか。勝率は限りなく低い。誰もがそう考えていた。
しばらくの静寂の後、最初に口を開いたのはキンだった。
「コン、アレを呼ぶか」
「ええ、それしかないかと」
「そうと決まれば……、伶!ひかり!」
「何?」「何かしら?」
キンは仁王立ちで腕を組んで言い放った。
「──特訓は好きか!?
特訓開始や!」




