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魔法少女 LIMIT FORCE  作者: 竹炭
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魔法少女と得られる力

伶さんの剣戟が遠ざかっていく。二刀流はうまくいっているのか、そんな不安を振り払い目の前の相手に集中する。

「うおぉ!」

連続で拳を繰り出す。小気味よい破裂音が続く。ただそれは有効打ではなく全て受け止められている音だ。

「──!」

おそらくダメージ等は入ってないだろう。だけどそれでいい。操られている以上気絶させる事が有効か分からない、傷つけるのも申し訳なかった。

更に言えばさっき投げられた事を考えると向こうから動かれる方が厄介だ。めちゃくちゃ痛かったし。自分から攻撃を仕掛け敢えて受けてもらう事で相手の攻撃チャンスを減らす事を目的とした方がいい。そうすれば意識は連続的に攻撃をする事と──。

「うぉわっ危ない!」

わたしの拳を受け止めると同時に掴もうと動いたのに気づき慌てて手を引っ込める。ギリギリ掴まれる前に手を引き抜けた。

──カウンターに気をつければいい。

そう、わたしの今できる行動は時間稼ぎだ。あるタイミングまでひたすらに戦いを引き延ばす。

「ふうぅ……!」

息継ぎを最小限に収めひたすら乱打。その場に留め続ける。

その時が来るまで、ひたすら。そして──。

『ひかり!コンから合図が来た!今や!』

「よーし!」

その時が来た。両手で伶さんのお母さんを押さえ込もうと動く。

当然の様に向こうも構える。このままいくとさっきみたいに両手を掴まれて何らかの反撃を喰らうだろう。

素人の自分が思いつくのは巴投げ。もしかしたら他の知らない技かもしれない。ただ構えを見る限り両手とも掴んでくれるのは確実そうだ。

(狙い通り!)

掴まれた瞬間──。

わたしは足に溜めていた力を解放した。


『方角、速度ともによし!ひかり、しっかり抑えとき!』

「うん!」

わたしは伶さんのお母さんを抱きしめる形で抑え込む。

力の配分を足に回して跳躍。今回はそれを前に倒れる様に、角度が低くなるように飛んだ。今の状態は低空を行く弾丸の様だ。

そしてその弾丸の向かう先はというと。

「伶さん!」

──伶さん達のいる方向だった。



『キンからの合図、成功したみたいですわ!』

「了解」

短い返事と共に伶は二刀を構える。

伶とひかりは常に対角の直線上にいる様に位置を調整していた。

キンとコンは互いの位置情報を共有し、そしてある程度距離を離す様に意識しながら戦闘していたのだ。

その理由がこれだ。

『ひかり様の接近を確認。チャンスは1回、伶様、集中してくださいまし』

「ええ、確実に決めるわ」

二刀を構え直し、何かを察した伶の父もまた構える。次で勝負が決まる。そんな空気が流れる。

『3、2、1、──今ですわ!』

コンの合図で伶は右手の剣を振り下ろす。伶の父はそれを受け止め、即座に返す刀で

「反撃は必ず横薙ぎ。ありがとうお父様、隙を残してくれて」

「!」

伶は体をギリギリまで低く下げて更に前に走る。

頭上で風が引き裂かれる音がした。気にせず走り抜けその背後をとる。

「伶さん!」

ひかりの声。ひかりは伶の母を連れて文字通りに飛んできた。

ちょうど伶の頭上を通過するように。

伶の真横、そして頭上に悪意の芽が存在する瞬間が完成した。

──刹那、閃光のような剣筋が走った。

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