表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女 LIMIT FORCE  作者: 竹炭
105/111

魔法少女と得られる力


「──思ったより良くないわね」

「そうなんだ」

「えぇ」

伶さんは両手を上に上げてそう言った。珍しくわたしの勝ちだ。

「なんというか、力の配分が難しいのよね」

両手には2振りの剣。

「しかも利き手じゃ無い方で剣を振ることがほとんどないから振り回されてしまうわ。だからといってそっちを軽くしようと配分を変えたら今度はリーチが左右で違って使いにくいし……」

どうやら結構不満点があるらしい。よく見れば確かに片方の剣は少しリーチが短い。

結局伶さんは剣を1本に戻してまた構えた。

「2刀流カッコいいのに」

「かっこいいだけで慣れるまでの手間考えたら1本でいいわよ。ひかりもリミット3になったら分かるわ」

そう言って伶さんは笑みを浮かべた。



ひかりは伶との会話を思い出していた

(2刀流は難しい。そう伶さんは言ってたはず……)

2刀を持つ伶を見ながら過去に模擬戦を行った時の感想を思い出す。

(でも、今の状況を打開するにはこれしか……)

──伶とひかりは解決策を見つけていた。伶の両親を助け、尚且つマリスにも有効打を与えられる可能性のある策を。ただし、それにはこの土壇場で伶に普段と違う戦闘方法を取ってもらうしかなかった。

そんなひかりの思考はマリスによって遮られる。

「はーあ、それじゃあ2人とも好きに戦って、好きに死んでよ」

マリスの声と共にわたし達は動き出した。


ひかりには強がってみせたがやはり2刀は慣れない。伶は剣戟の最中そう思っていた。

「!」

振り下ろされる刀を受ける。

──慣れない、が受けることはできる。更に言えば──。

「はぁ!」

同時に左右の剣を叩きつける。一瞬の間に2つの金属音。それを受け止めた伶の父親はそのまま後ろに跳ね除けられる。

「……力も充分に足りてる。速度もいい。これがリミット4」

後1つ、心配事は。

「はっ!」

「……!」

「そうなるわね……!」

右手の剣を振り下ろす。簡単に受け止められると同時に斬り返される。もう1対の剣でギリギリ受け止める。すぐ様後退し、追撃の一太刀を躱す。

『伶様!』

「ええ、大丈夫よ」

コンの声に返事をする。やはり、というべきではあるが技量の差だけは埋まらない。力も速度もこちらが上、その上で伶は有利とは言えない状況に立たされている。

(当然だけど、1番警戒すべきはこの技量……!)

伶は目の前の相手をもう一度見据える。先程のように我を忘れず、助ける相手を認識する。そうして己を奮い立たせる。

「──やった事は無いけど無理やり手数で抑え込ましてもらうわ、お父様」

勿論口で言うより簡単では無いことはわかっている。自分よりも強い相手の技に手数で挑もうなど。だが、これに賭けるしか無い。

「頼んだわよ、ひかり」

伶は二刀を構え直し、また剣を振り下ろした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ