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14話 心を鬼にして☆

 

俺は母様と父様に今日あったことを話した。

ジョディーのこと、回復魔法の魔導具の事を。


「それで、僕はこれに協力したいと思っているのです!」


俺は教会と協力して、回復魔法の魔導具作成に携わりたい事を伝えた。


「そうか……本当なら国主導で行いたいところだが、今の政情を見るに教会の方が確かにいいだろう。ジョディー・マルスの噂は私も聞いている、非常に優秀な人材だと。実現すれば地方の死者の割合も減るだろう。特に魔物被害の多いところでは、劇的によくなる。私からも陛下に進言しておこう」


「ありがとうございます!」


「教会へは私から連絡しておくか?」


「いえ、明日またユーリが家に遊びに来るので、その時に仲介を頼もうかと」


「……ユーリ・クレイシスか、年が近いもの同士仲良くなって何よりだ。では教会への要請はお前に任せよう。私の力が必要になったら、いつでも言いなさい。……レイアスもリュートに協力してあげなさい」


「「はい!」」


父様も賛成してくれたようでよかった。

俺も出来る限りを尽くそう。


「よかったわね、リュー君、レイ君。」


「はい。あっ! 母様達にお土産を買ってきました」


「まぁっ! 本当? 嬉しいっ!」


俺は今日購入したお土産を取り出した。

母様は甘いものが大好きなので王都で人気のお菓子を、父様には仕事でも使えそうな細工の凝った万年筆、何時も世話になっている使用人にも同じようにお菓子を兄様と一緒に購入した。


「母様と使用人達には王都で人気のお菓子を、父様には書きやすい万年筆を兄様と用意したんですが……貰って頂けますか?」


「勿論っ! ねぇ、ヴィンセント様?」


「あぁ、ありがとうリュート、レイアス」


「ありがとうっ!!」


正直、喜んでくれてくれるか少し不安だったが、杞憂だったようだ。

母様のみならず、父様も嬉しそうに笑っている。


「喜んでくれてよかったね、リュー?」


「はい!」


俺と兄様は笑みを交わしたのであった。








◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆









母様達と一緒に夕食を取り終えた後、俺はすぐに自室に戻っていた。

回復魔法を込めた魔玉を作成するのと、俺自身の手で魔導具を作成するためだ。

空の魔石はジョディーから沢山貰っているし、こういう魔導具を作りたいと言ったら必要な道具も無償タダでくれた。

魔導具作成についての本も、セルバさんに持ってきて貰って準備万端だ。


まず回復魔法用に貰った魔石に、魔法を込めて魔玉を作っていく。

これを30個程作る。

集中力がいる作業なので、俺でも2時間ほどかかった。

通常は1日ががりで5、6個が限度らしいので、十分早いだろう。

慣れれば、もっと短時間で作れるようにもなる。

作った後は、刻まれた魔法陣に問題がないか確認した。

あの時、既に店で10個程魔玉を作成してあるので、3日後にジョディーが出来た魔導具を作って公爵家に持ってくる。

その時出来た魔玉を渡す約束をしている。

この分なら、問題は無く渡せそうだ。


次は自作の魔導具だ。

初めて1から作るので単純な物になるが、細工にはこだわりたい。

その為に装飾用の小さい宝石もジョディーから巻き上げてある。

母様と父様に1つ、兄様とユーリとオズ様とエド様に1つずつ、計5つは作りたいので結果的にそれなりの量を頂くことになった。

俺は貰っていくとき、涙目だったジョディーを思い出した。


でもまぁ、情けも過ぎれば仇って言うよね?

なので遠慮なく頂きました……てへっ☆


そう割りきる事にして、俺は作業に戻った。

中心となる魔玉を作るべく、魔石に魔法陣を刻んでいく。

慣れてきたもので、作業もスムーズだ。

そして必要な細工を施した。


明日にはユーリが家に来る。

それまでに仕上げなくては。


俺はこの日夜遅くまで、魔導具を作り続けた。


おおぉ!?今日は閲覧が何故か多いですね。

嬉しい限りです!

ブクマ&評価ありがとうございます!

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