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雲居なす  作者: 霜月透子
14/15

会いたくて

会えないときも寄り添う気配

人いきれに紛れる声は幻

風に紛れ頬にかかる息も幻


会いたくて

会いたくて


幻化(げんげ)に酔う


影踏むばかり近寄れば

面影に見えてふと消え失せぬ


会う()あると知ればこそ

消え入るさまも惜しみなく

見送ることもできたのに


今は会うこと叶わぬならば

せめて消えぬ影を覚ほゆ


会いたくて

会いたくて


会えなくて


幻さえも至り至らぬ

心許なく


あいな頼みと知りつつも


会いたくて

会いたくて


露のあわれを差し置きて


会いたくて

会いたくて


想いは雲の彼方(あなた)へと――






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