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雲居なす  作者: 霜月透子
12/15

夢の通い路

現よりも鮮やかなぬばたまの夢

かつてと変わらぬあなたの温もり

あなたの眼差し受けながら

その手をじっと待つ

そっと頬を撫でる仕草もそのままで

私は囁く

あなたを失う夢を見た

終わらぬ苦しい夢を見た

あなたは優しい声をかけ

ギュッと指に力を込める


あなたの顔が近づくから

私はそっと目を閉じる

いつものように瞼に口づけ

私は小さく微笑んで

愛しさを言葉にしつつ

目を開ける


されど

そこにあなたはいない

そこにあるのは

日も昇らぬ薄暗い朝


目覚めれば

私は今日も

あなたのいない夢を見る




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