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雲居なす  作者: 霜月透子
11/15

面影もとめて

(ゆかり)なき誰かにさえも

あなたの影を探してる

瞳の色 それだけでも

あなたの姿をよみがえらせる


あなたに似た

わずかななにかを持つものが

この世に在ることの愛おしさ


けれども

わたしは知っている


あなたはもうどこにもいない


知っている


心にすむなど ただの慰め


知っている


なのに

わたしは今もあなたを探し求める


いつかまた まみえると

信じ込むことでしか

笑ってあなたを思い出せないから


知っている


今は

あなたの影を追い求めても

やがて

影は薄れていくということも


知っている


しかし そうとは知りつつも

心は千々に乱れて散ってゆく






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