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雲居なす  作者: 霜月透子
10/15

陽だまりに

季節が下るほどに滑り込む温もり

陽射しは部屋の奥へと延びるのに

在るべき姿は今いずこ


あなたのいない

四角く切り取られた陽だまり

去りし年より大きく見える陽だまり


在りし日の影は幻

やがては影さえ儚くなる

薄れて溶けて

ひとつになる


薄れゆく影をそっと抱き締める

いつかは陽だまりに溶け込むとしても

今はまだ

残る温もり

残る重み


溶けた影の行方に想いを馳せる

馳せる想いが薄れぬように



季節は下る

陽射しは延びる



そして


いつしか翳りゆく








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