最終章 ネリマ クロニクル
「文化祭、始まったぞー!」
陽翔が叫ぶ。
「科学部、いざ出陣!」
「出陣って…展示発表だよね?」
結菜が笑う。
「でも、気持ちは戦だ。科学で、心を動かす戦い!」
科学部の展示は、タイトルがこうだった。
『ネリマ・クロニクル:都市の科学詩』
練馬区を巡った記録を、映像・写真・実験・詩・解説で構成したインスタレーション。
湊斗の映像が流れ、大翔の図解が並び、陽翔の実況が響き、結菜の詩が添えられる。
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SNS投稿:@nerima_science_club
動画:展示風景+来場者の様子
「科学部、文化祭で“都市の科学詩”を発表中。練馬の光と熱と命を記録しました」
コメント:
・「映像、めっちゃ綺麗…」
・「キャベツの葉脈、あれ本物?」
・「#文化祭 #科学部の詩 #ネリマクロニクル」
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「人、けっこう来てるね」
結菜が言った。
「“科学って、こんなに面白いんだ”って言ってる人いたよ」
「やった!」
陽翔がガッツポーズ。
「俺の“菌感謝祭”も好評だったし!」
「納豆配布、意外とウケたね」
「俺、菌の着ぐるみ着た甲斐あった!」
「でも、モテてはない」
陽翔が言った。
「科学でバズっても、恋には発酵しないらしい」
「それ、うまいこと言ったつもり?」
「うん…ちょっとだけ」
「でも、科学で誰かの心を動かせたなら、それで十分じゃない?」
結菜が微笑む。
湊斗は、展示の最後に流れる映像を見つめていた。
キャベツ畑の葉脈、光が丘の影、清掃工場の煙、撮影所のレンズ、牧場の牛。
それらが、静かに繋がっていく。
「都市は、科学の舞台だ」
彼はつぶやいた。
「そして、僕らはその観察者であり、記録者だ」
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SNS投稿:@nerima_science_club
動画:展示のラスト映像+湊斗のナレーション
「都市は、科学の舞台。僕らは、その観察者であり、記録者だ」
コメント:
・「この言葉、好き」
・「#科学部の記録 #ネリマクロニクル」
・「来年もやってほしい!」
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文化祭が終わった夕方。
4人は、部室でジュースを飲みながら振り返っていた。
「楽しかったな」
陽翔が言う。
「科学って、やっぱり面白い」
「そして、伝えるって大事だね」
結菜が言う。
「俺、来年は“都市の水”をテーマにしたい」
大翔が言う。
「いいね。水道管から川まで、全部科学だ」
「じゃあ、次のタイトルは…」
湊斗が言う。
「“ネリマ・アクア”とか?」
「それ、ちょっとかっこいい!」
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SNS投稿:@nerima_science_club
「科学部、文化祭終了!来年は“都市の水”をテーマにします。#ネリマアクア #科学部の挑戦」
コメント:
・「楽しみにしてます!」
・「#科学部推し #来年も絶対行く」
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こうして、科学部の“ネリマ・クロニクル”は幕を閉じた。
でも、記録は続いていく。
都市の中に、科学は息づいている。
そして、4人の自転車は、また走り出す。




