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誰が真実  作者: yugil
7/10

誰が真実7

誰が真実7話です。

今回、いつもとは違う、物語が変化を見せます。

新たなキャラも登場し、真意は一体何なのか、重要な意味を成すのか、その心はわかっていません。

どうぞよろしくお願いいたします。

ガララ

いずは達「失礼しました」


いずは「いやー、おとがめなしでよかった」


ますみ「見事に全員だったな」


拓海「まあみんな持ち物検査で引っかかったしなあ」


そろいもそろって三人とも仲良く職員室へと呼び出された。内容については当然のことながら、今朝の持ち物検査のことについてだった。そこで拓海たちは、3人とも私物が見つかって没収された。


いずは「ははぁ!皆さん不真面目ですな!」


職員室までは聞こえないように小声で話すいずは。


拓海「…」


拓海は今日学校帰りに返却しようとしていたDVD。ますみは、なんか捻挫をよくするための器具。


いずはは…先生たちのやり取りを思い出すと、漫画とファッション雑誌。教科書の間に重ねていたらしい。


(…エロ本…)


拓海「ま、いいか、教室戻るか」


帰りながらいずはにこのことを聞いてみたら話をそらされた。


拓海「この女ぁ」


いずははふひょひょと笑っていた。


そんな会話を続けて教室へと続く階段を上ったところで、一人の女性に声をかけられる。


?「ねえ」


拓海たちが声の方向を向くと、そこには記憶に新しい今朝見たばかりの顔があった。


拓海「生徒会長」


生徒会長「ちょっと」


いずは「も、もう取り上げられました」

生徒会長「ああ雑誌ね」


そのことではないわ、と言うと続けて生徒会長はついてきてと拓海たちに言った。

教室とは離れた場所にある生徒会室へと促した。


そうして少しだけ前を歩く生徒会長に拓海が話しかける。


拓海「もうすぐ始業なんですけど」


生徒会長「まあいいでしょ」


生徒会長のあなたが口にするのかと思ったが、いずはとますみが大人しくついていくので拓海も後に続いた。




拓海たちは生徒会長の後に続いて生徒会室へと入った。中は冷房が効いており、心地の良い涼しさが拓海たちを迎えた。


拓海たち「お邪魔します」


いずは「…む」


いずは「生徒会室だけ涼しいとか横暴だ」


いずはは生徒会室へ入ると、開口一番、真っ先にそれを言い放った。


生徒会長を見ると、エアコンのリモコンを手に取り、エアコンの電源を切った。


拓海…あ


生徒会長「ごめんなさい、さっきまで会議をしてたからつけっぱなしだった」


生徒会長はエアコンのリモコンを自分の机の上に置いた。


いずは「それはとんだ失礼を」


今朝の持ち物検査の後ろめたを思い出したのか、丁寧な口調で生徒会長に謝った。


ますみ「そういえば何か用事ですか?」


ますみ「会長ももうすぐ始業の時間じゃないですか」


いつも通りの笑顔でいう。


生徒会長「確かに、そうだけど」


そして生徒会長は拓海と一瞬目が合う。順番にいずは、ますみを見る、そして次にかすかに頬が緩んだように見えた。


拓海「…?」


生徒会長「ん」


生徒会長はそういうと、手元にあった資料を拓海へと渡し、いずはたちも横からそれを覗き込む。


拓海「これは?」


題名には、【1年小清水拓海、能力の変異グラフ】と名打たれた一枚のプリントを渡されたのだった。




拓海「…こ…れは?」


生徒会長は拓海たちへと向き直った。いずはとますみは拓海の隣に立っていた。


生徒会長「…」


生徒会長は先ほどからこちらの言葉へは返答をせず、近くの椅子に腰を下ろした。


生徒会長「何もしない」


生徒会長「それよりもなんか飲む?」


拓海たちへ向かいのソファに座るように促した。


いずは「喉乾いてないので、とりあえずいらないです!」


いずははそう言ってソファに腰かける、拓海も後に続くように、会長の対面の席へと腰を下ろした。

エアコンがついていたからまだ涼しかったが、少しずつ暑くなってきていた。


生徒会長「扇風機つけるけどいい?」


会長は拓海たちへ問いかけをし扇風機のスイッチを入れる。


拓海「…」


今朝方、聞いたばかりの話を二人以外にも知られている、

ましてやそのことが会議の議題に上がっていたという事実は、あまり気持ちがいいことだとではかった。


生徒会長は先ほど、自分の机の上から持ってきた飲料水を一口飲んで再び机の上に置く。


生徒会長は一息つく、

生徒会長「多分、小清水君は私を不思議に思ってる?」


拓海「…」


生徒会長「私が不思議ちゃんかは置いておいて」


生徒会長「東条さん何もしないわ、九葉くんも」


いずは「いや、何もしてませんよ」


ねー、ますみちゃん、といずはは生徒会長のほうを見たまま、肩越しにますみへと話しかけた。


会長はわずかに微笑んだ。


生徒会長「何を思っているかわからないけど、二人の考え通りなら、わざわざ部屋に呼んで、それこそさっきの資料を見せたりしない」


生徒会長「だったら何故って思うじゃない?」


いずは「…」


生徒会長「まあ、私たちの目的っていうか」


拓海「?」


生徒会長「考えはみんな同じじゃないってことよ」


いずは「同じじゃない?」


生徒会長はそういうと靴下をピンと正す、そして立ち上がって続けて言った。


生徒会長「私?とこの会議に参加していた人たちとの考えに少し違うとこがあったということ」


拓海(違う…?

いずは「何のことについてかわからないです、けどなんでわざわざ言うんですか?」


生徒会長「さあ」


拓海「…え…」


ますみ「授業始まるんで、もう行きます」


生徒会室に入って、最初以外はほとんど発言をしていなかったますみは生徒会長に声をかける。


いずは「…」

いずは「お話ありがとうございましたー!では!」


生徒会長「またね」


ますみの後に続くように二人も、生徒会室を出る。


教室へと向かう途中、小声でますみに話しかける。


拓海「なんだよ、俺まだ…」


ますみ「いいから」


受け取り方によっては、若干食い気味に聞こえてきて、それ以上追及するのをやめた。

いずはをみると、いつもより血色の悪い顔をしていた。


拓海「どうした、保健室行くか?」


拓海が大丈夫かと心配しているといずはは拓海に寄りかかって泣き出す。


拓海「どど、どうした、腹痛いのか」


いずは「…だったよね、」


拓海「ん?」


いずは「英語1時間目だったよね」


拓海「た、確か、そ、そうだけど」


いずは「私1時間目提出の宿題やってきてないのおお、今思い出して心配でええええええええええ」


拓海「…体調は?」


いずは「どこも大丈夫だよ」


拓海「問題なしっ!」

その流れでいずはの手を振りほどき再び歩き出す。

泣きながらついてくるいずはは、今から見せてもらっても間に合うかとか、色々ブツクサ言っていた。


拓海「あ、」


いずは「ん?」


拓海「ちなみに覚えてた?」


いずは「昨日まで!」


拓海「、やる気は?」


いずは「覚えてた!」


拓海「なしっ!」


さあ教室いこうぜ、と一緒に聞いていたますみに声をかけ教室へと向かった。



午前、最後の授業が終わり、拓海たちは昼食を食べようとしていた。


クラスメイト「東条達ご飯食べよーぜー」


いずは「ほー、おかずくれるならいいぜ」


渋い声で、ぐっと拳を上げて、親指を突き立てていた。

まあ私は上げないけど、いずはは冗談?めいた口調でクラスメイトに言い、3人とも輪の中に入った。


いずは「じゃあ、いただきます」


食べようとして、お弁当の蓋に手をかけようとした時だった。


ガララと、教室の扉が開く音がした。いつも通りならば、教室で出入りなんて当たり前のことなので、特段拓海たちも気にすることはなかった。

いずはも自分の手を止めてまで気にするようなことではなかったのだが、扉を開けた人物とその内容も相まって、拓海たちの手を止め注意を引いた。


生徒会長「小清水君、ちょっといいかしら」


そこには今朝あった生徒会長の姿があった。




生徒会長「東条さんは?」呼んだのだけど、と生徒会長は後ろを気に掛ける。


いずは「いまーす!ちょっとトイレいってました!」


生徒会長「そう」


いずははそういうとポケットから午後提出する宿題のプリントを出し、にらめっこしながら、生徒会長の後に続く。


生徒会長「ごめんね、東条さん」


いずは「いえ!見せてもらうので!」


拓海「ん?」


生徒会長「フフッ」


生徒会長「そう、部屋についた」


拓海「ここって」

拓海(まあ何となく順路で分かってたけど)


案内され、顔を上げるとそこはまたしても生徒会室だった。


拓海(まさか用事もないのに一日に二回も来るなんて)


生徒会長「一日二回も来るなんてね」


拓海「…」


生徒会長「さあ、どうぞ」


拓海たちは生徒会長に促され、部屋へと入る。部屋のドアを開けると、部屋には誰もおらず、今朝とは違って部屋には冷房がかかっていなかった。


いずは「…」


生徒会長「今エアコンと扇風機をつけるわ」誰もいなかったからね、とエアコンのリモコンを手に取ってスイッチを入れる。


拓海といずはは今朝のようにソファに促され、今朝と同様の形で生徒会長を体面にして、席に着いた。


拓海「で、なんですか?」





先生「カット」


生徒「お疲れ様」


生徒「お疲れさまでーす」


拓海といずはは、夏休みに講演を控えた演劇の最終打ち合わせを行っていた。


先生「―――――――――――。」


先生「っていうことだからよろしくね」


先生がそう生徒たちに促す、生徒たちはそれぞれ各々の返事を行っていた。


拓海(あれ、デジャヴだ…)


拓海……


先生「あー待って」


先生は拓海を探すと呼び止めた。


拓海「ないです」拓海はそう答えた。


先生「何をいってるんだ」

先生はこれまた既視感のあるブスっとした目でこちらを見た。


拓海「ですよねー」


拓海(あれ、適当に答えてみたけど違うのか…)


まあいい、と先生はため息をついた。


拓海「なんかありました?」


先生「いや、お前…」


先生「なんか最近変わったことなかったか?」


拓海「………」


拓海「え、ないですって。さっき」


先生「…ないって、これのことか」


先生は手を顎に押し当てると、何か思案していた。

一瞬の沈黙の後、先生は考えがまとまったようで話を続けた。


先生「質問が悪かったわ」


拓海「はあ」


先生は咳ばらいをすると、


先生「あなたはどこまで知ってるの?」


拓海「…」


先生「…」

拓海「小清水拓海の能力について」


そういうと先生はこちらを見たまま黙っていた。ここで拓海がこのことを言うのは予想外だったのか、先生は拓海の発言に動揺することはなかった。


先生「よくわからないけど、その発言を私にして拓海くんはよかったのかしら」


拓海「…」


まだ自分の体質や何が自分の身の回りで巻き起こっているかわからなかった。それでも今回のこと、いずはとますみの発言から少しずつ自分の体質についてわかってきた。

この体質は少し先の事柄がわかること。言わば誰にでもあるような既視感で当たり外れがあるということ。


拓海「…」

拓海「先生は何となくって思ったんです」


先生「…」


だけど、もちろんさっき想定した通り当たりはずれがある。


先生「それも正確じゃないでしょ?」


拓海「…」

確かに先生の言ったとおりだった。


先生「…まあ、いいわ」


先生は一息つくと、顎に置いていた手を胸の前に組みなおす。


先生「考え方に相違はあるでしょうが、私はあなたに損を感じる選択はしないと思う」


拓海「味方って考えていいんでしょうか?」


先生「何をもって味方なのかはわからないけど」



先生「…話は変わるけど…あなたいつもと違って、急にキャラ変わりすぎじゃない」


拓海「そうですか?」


先生「私はいいけど」


そして、フーと先生はいつもより長めに少し大げさに息を吐いた。


先生「味方って言えればいいけど」

先生「一枚岩じゃないの」






下校途中、隣を歩いていた女生徒から話を振られた。

女生徒「先生となんか話してたねー」

拓海「あー、」

自宅の近くに住んでいる、昔から顔なじみのいずはと、もう一人含めたいつもの3人で下校していた。


生徒「お、じゃあ、俺こっちだからー」


拓海「あ、そういえば」


拓海は分かれ道、帰ろうとしていたますみと隣のいずはに声をかけた。


ますみ「ん?」


ますみ「どうした?」


拓海「学校に忘れ物したの思い出した、俺とってくるわ」



ますみ「…あ!俺も忘れ物したんだった!俺も付き合うよ」


いずは「私も!暇だから!」


拓海「じゃあ、みんなでいくか」


拓海たちは、今来た通ってきたばかりの帰り道を、再び学校に向かって歩き出した。



学校へ着くと、拓海とますみはそれぞれの忘れ物を部室へとりに返った。


いずは「うへー、まだ部室あっついねー」


部室につくと今日忘れた、着替えが入った袋を手に取る。


拓海(、あった)


拓海(時間は…)

拓海は部室にかけてある時計に目をやる。そして拓海は手に持ったスマホを操作すると、ますみに連絡をした。

.

拓海【おーい、忘れ物とったぞー】

.

ますみ【おー、俺も】

拓海【おけ、じゃあ校門前でー】

……。


拓海「じゃでるぞー」拓海はいずはにそう声をかけて、部室を後にした。


いずは「それにしても、よく思い出したね」


校門へと向かう途中、いずはは拓海にそう口にした。

拓海「まあ、カバン軽かったからな」


いずは「そっかぁ、ますみちゃんは何を忘れたんだろうね」


わからないなあ、と相槌を打ち、ますみが待っている校門へとたどりついた。

待ち合わせにはますみが一足先についていた、スマホを弄りながら校門の壁に寄りかかって、拓海たちが到着するのを待っていた。

ますみはこちらが来たのを確認すると、壁から背を離した。


拓海「ごめん、先ついてたのか」


ますみ「ついさっきな」軽く微笑みながら拓海へ言った。


ますみ「じゃあ、帰るか」


だねー、といずはも笑いながら後に続く。


拓海「…」


3人は学校から出ると、いつもの岐路を歩き出す。


いずは「…でさー、ますみちゃん聞いてよー」


仲良く談笑しながら今日あったことを振り返る。たまたま拓海が校門を見たときに先生が忙しそうに学校へと駆け足で入っていった。



拓海「…思い出した。机の中に今日の課題忘れた」


いずは「え、まじ?」

いずは「あったっけ?」


拓海「…あぁ、思い出したし、取りに行ってくるわ」

拓海「二人は先帰ってて」


いずは「…拓海君!」


拓海「?」


いずは「わたし…」


拓海「どうし…」


いずは「の分もとってきて」


拓海「嫌だよ」


いずは「…」


ますみ「…」




拓海は教室に入ると、机の中に置きっぱなしになっていたプリントを取り出す。そして拓海はスマホを取り出すと、外で待つ、いずはたちに連絡をした。

.

拓海【なんか職員室に呼ばれた!ちょっと行ってくる!】

.

いずは【ふぉーい、おけおけ】

.

拓海は開いていたスマホを閉じると、職員室でもなく、外でもなく、生徒会室へ向かった。

生徒会室は夜も大分更けてきたのに、ドアの窓から電気の明かりが確認でき、中で誰か作業しているようだった。


コンコンコン、

生徒会室のドアをノックすると、はい、どうぞ、と中からここ最近聞き馴染みの声が返ってくる。


拓海「失礼します」


生徒会長「小清水くん」


この仕事が終わるまで、そこの席で待っていて、と生徒会長は資料に目を通しながら拓海へ言った。


拓海「すぐ、終わる話なんでいいですか?」


生徒会長「ん?いいけど」


生徒会長は目の前に置いてある資料に目を通しながら、話の続きをした。


拓海「ありがとうございます」


生徒会室の机を見回すと、他の生徒会メンバーの荷物は見当たらず、どうやら先に帰宅したみたいだった。。生徒会長だけが残った仕事を進めるために一人作業を続けていた。


生徒会長「それで、話って」


拓海「単刀直入に聞きます」


拓海「何が目的ですか?」


生徒会長「…」


…拓海はそう生徒会長に投げかけると、気持ち目を丸くした後、眺めていたプリントから目を離す、そして笑い出す。

生徒会長「フフフ」

アハハと数秒笑った後、手で涙をふく。


生徒会長「すぐ終わる話ではないね」


拓海(敵…)


生徒会長「フー、小清水くん、君はよくなかったところがいくつかある」


生徒会長「一つ目に、気になることは必要だと、必要なことだと、時には思う、まあこれも人それぞれの考えだが、…だけど誰にでも、その質問を直接投げかけたのはよくなかった、私が君の言うところの味方?じゃなかったらどうするんだろう」


拓海「…」


これがまず一つ目ね、と話を続けた。

生徒会長「二つ目は、私がいることを期待して生徒会室へと入り、私と君しかいないこの空間でその質問を投げかけたこと、まあ最悪の場合、私一人なら自分一人で何とかなるとでも思ったのかもしれないけど」


生徒会長「まあ、挙げようと思えば他にもあるけど」


クスクスと生徒会長は続けて笑っていた。


拓海「…」


拓海「そのどちらの可能性も考えていませんでした」


生徒会長「…」


拓海「僕はあなたが味方とも、そうでないともわかっていません。だけど僕に損をさせるような選択をしないと思っています」


拓海「ただの願望ですけど」


生徒会長「…

生徒会長は座っていた椅子から腰を上げた。そうして立ち上げると、窓の近くへ移動し、外を見ながら、制服から何かを取り出すとそれを操作した。


…、どうやら電話をしているみたいで電話の向こう側の人へ、通話を終え電話を切った。


そうして拓海のほうへ向き直る。


生徒会長「小清水君、どう?」


そういって生徒会長は空いているソファのほうを見た。


拓海「、…失礼します」


拓海はそういうと、入り口のドア付近から離れる。生徒会室の中へと入っていき、ソファに腰掛ける。


生徒会長「何か飲む?」


生徒会長は自分の机に置かれた資料を片付けながら尋ねた。


拓海「…会長と同じので」


生徒会長は返答に相槌を打つと、食器棚からお茶の容器を出した。


拓海あ…そうだ、とハタと思いだす。


(いずは達に連絡しなくちゃ…)拓海はスマホをポケットから取り出してSNSアプリを立ち上げる。


.

拓海【いずはー、なんか長引きそうー】

いずは【遅い!プンスカ!!】

.

いずはは絵文字+独特な表現を使って、怒っているようだった。


拓海(いつも通りだな)

拓海【すまん、遅れそうだから、帰ってていいぞー】

.

いずは【そうさせていただく!!!】

___。


連絡を終え、ポケットにスマホを入れると、生徒会長はまだお湯を沸かしている途中だった。


拓海「それで、なんですか」

お互い顔を見合わせないまま、話を始める。


生徒会長「…」


少ししてお湯が沸いたらしく、お湯を注いで飲み物を作る。


生徒会長「まあ、ひとまずゆっくり落ち着こう」


生徒会長はティーカップを拓海と自分の前に置く、そして今朝と変わらず拓海の対面のソファへと腰を下ろした。生徒会長がソファへ座って少し経ったが、生徒会長は自分で入れた紅茶を味わうように少しずつ飲んでいた。


拓海「…」


拓海「話、ないみたいなので帰ります、遅くなるとあれなんで」


拓海「紅茶ごちそうさまでした」


拓海が席を立ち、自分のカバンを手にしたところコンコンコンと扉がノックされる。

どうぞ、生徒会長が扉の向こう側の人物に言うと生徒会室のドアが開かれる。


生徒会長「いいのかしら?」

生徒会長は拓海へそう質問を投げかける。拓海はドアの向こう側に立つ人物によく見覚えがあった。





皆さんこんにちは。

書くことは、特になかったです。

執筆スピードに拍車がかかっていますが、健康には気を付けてどうか頑張りましょう。


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