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誰が真実  作者: yugil
5/10

誰が真実(仮)5

拓海、いずは、ますみの登校です。

物語が変化します。

第5話です。宜しくお願いします。

いずは「よかったの?」


拓海「あぁ、母さんには、帰ってから話するわ」


学校の顧問が家に来たって言うだけのことで話は終わるんだけど、少し運動がてら散歩もしたかった気分だった。


いずは「それにしてもさ、先生律儀だよね」


拓海「あー、確かに」

拓海(臭いに困るからだろうなあ)


いずは「っと、もう家目の前だから」


いずははそういうと、クルッと踵を返し、拓海へと向き直った。

いずは「、先生さ」


拓海「うん?」

いずは「なんできたんだろうね」



いずは自宅まで送りと届け別れてから自宅へとついた。


拓海「ただいまー」


母「はーい、おかえりー」

家に帰ると母はリビングで帰ってきた父と晩酌をしながらテレビを見ていた。


拓海(収まったみたい)

拓海「父さん帰ってたんだ」


父「おー、ただいま、さっきな」

拓海「そっか、おかえり」


日が落ちてすっかり夜だったのに少し外に出歩いただけで飲み物を飲みたくなった。


父「帰ってきたら母さんが乱舞してたんだけど」

父親が拓海へ耳打ちをしてくる。


口に含んだ飲み物をゴクッと飲み干す。

拓海「…なんか母さんの勘違いで」


父さん「…そうか、間違いはするなよ」

そういって席の前まで戻り晩酌の続きをする。つまみを食べながら、缶ビールをあおった。


拓海「なんか疲れたし、もう風呂入って寝るわ」


父「そうか」


それまでテレビを見ていて様子をうかがってた母が、わざとらしくそういえば、と尋ねてきた。

母「さっきの食器なんだったんでしょうか?」


拓海「あ、部活の先生が来てた」


母「そ、そうでございますか」

鼻をフンスフンスと鳴らしている。


拓海「なんか俺の忘れ物の荷物届けてくれたみたい」


母「…だけ?」


拓海「だけ、そのついでに晩御飯誘っただけ」


なぜか視界に入る父親も聞き耳を立てて、ソワソワしているように見えた。


母「…あ、なるほど」そんだけか、と母はボソッと呟いた。


拓海「じゃあ、部屋戻って風呂入るわ」


おっけーと母は手をヒラヒラと振って、拓海を見送った。





バタン、風呂から上がって拓海は自室に戻る。


拓海(今日疲れたなー)

拓海(寝よ) いつもの寝る時間には早かったが、はやばやとベッドに横になった。

拓海(…そういえばいずは…最後なんかいってたような)


拓海(まあ覚えてないし寝るか…)そして拓海は段々と睡眠の欲に身を任せていった。




翌朝、カーテンから漏れ出る木漏れ日と時計のアラームで目が覚める。


リビングに降りて朝の支度も早々の済ませ、準備を終え玄関を出る、いずはが玄関前に待っていた。


いずは「おはよっ」


拓海「おー、おはよー」

いってくるわー、と母に伝え、母も会社へと向かうためにちょうどリビングを出た。


母はいずはに気づくとおはよー、と軽い世間話をして車に乗り込んだ。車の窓越しにバイバイと手を振っていた。


いずは「お母さんも行ったし、私たちも行こうか」


拓海「だな」


もうすぐ夏季休業に入る。季節は夏真っ盛りだった。


拓海「てかなんでうちの前いたの?」


いずは「たまたま拓海くんが出る時間と被ってさー」


拓海「そっか」


いずは「それにしても毎度暑いねー」


拓海「だなー」額から汗が滴る、今日は一段と暑かった。


拓海「あのさ、」


いずは「んー?」


いずはをみると、持参した小型扇風機を自身の顔に近づけ涼を取っていた。


拓海「さっきなんとなく思い出したんだけど」


いずは「なにををを」いずははセルフエコーをかけて遊んでいた。


拓海「ほら昨日夜、いずはが帰り際聞いたじゃん、先生なんできたんだろうねって」


いずは「あああー、そんなこといったような、言ってないような気がするる」


拓海「なんで来たのかは知らないけど」


いずは「…」


拓海「我ながら変だなと思うけどさー」


いずは「んー?」


バカバカしいと思いながら拓海は続ける。


拓海「俺といずは、先生も家に来て晩御飯食べたの2回目だったりー?」


いずは「…」

いずは「え、おかしくなった?」


拓海「…だよなー、いやー昨日、最近見た漫画にはまって」


いずは「…」


立ち止まり、思案している、値踏みしてるような、何かを見定めているような先ほどまでとは違った視線をこちらに向けてきた。


いずは「拓海くん」


拓海「ほい」


いつもと雰囲気が違うように見えたいずはとの場をもとに戻そうと、なるべくいつも通りのテンションで相槌を打った。


いずは「…時間ちょい遅れてない?」


拓海「…確かに」


いずは「いこっか、ますみも着くだろうし」


そういうと拓海に向き直っていた視線を外すと、いずはは再び歩き出した。


拓海「ん、だなー」


前を先に歩くいずはに拓海はそう声をかけながらついていくのだった。



生徒「…」


いつも待ち合わせしている公園につく、入り口付近には人影があり、ますみが先についていて、一人暇そうに、木陰にたたずんでいた。


いずは「おはよー」


ますみは手元にあるスマホから目を外し、いずはたちに向き直った。


ますみ「…」


いずは「ごめんめんご、少し遅れた」

拓海「ごめん」


いずははそういうと、先ほどまで使っていた小型の扇風機をますみに使って、と差し出した。


ますみ「いいって、数分程度だし、それに連絡も来てたし」


ますみは笑いながら言うと、手元にあったスマホを眺めた。


ますみ「じゃあ、いくか」


ますみはそういうと木陰から出て学校へと向かう道へ歩みを進める、いずはと拓海も、だね、とそのあとに続いた。


拓海「あ、てかますみさ」


公園を出てほんの少し後、少しだけ前を歩くますみへ呼びかける。


ますみ「んんん?」

あああ、といつの間にかいずはから貸してもらっていた二台目の小型扇風機で涼をとっていた。

拓海(お前もか)ゴホンと咳払いをする。


拓海「朝練はー?」と言って少し駆け足でますみの隣に並ぶ。


あー、とますみが呟く。

ますみ「休みもらってる」


拓海「え、もしかして昨日の?」


ますみ「まあ昨日の練習で足首ひねっちゃったからなー、俺は軽いし大丈夫って言ったんだけど、先輩とか監督が、念のためちょっとの間休んどけって」


拓海「まじか、大丈夫だと思ってた」


ますみ「だと思うんだけどなー、癖になるといけないからってさ」


拓海「そうか、大事にしろよー」


ますみ「おう、サンキューなー」


拓海(なんかますみの反対側から似たような音がする…)


会話に参加してこなかったいずはに視線を送ると、引き続き小型扇風機で涼をとっていた。


拓海(…二つ目…)


拓海「きみきみ」


いずは「?」

自分へ話かけられていることをわかったいずははこちらへと視線を移した。


そして何かを察知したのか、カバンの中身を探しますみへと声をかけた。


いずは「ますみちゃんごめん、それ返して」


ますみに貸していた小型の扇風機を指さした。


ますみ「あ、ん?これか」


ますみがお礼を言って、いずはへと返そうとする。


いずは「すまぬ、拓海君が訴えかけてきたから」


拓海「…」

拓海(自分のは譲らないのね)


だけど


拓海「違う」


ほっとわざとらしい?演技がかった演技をした。


拓海「いずは」


いずは「…」


拓海「自分の貸せよ」


いずは「…」


いずは「……」


拓海「まあ冗談は置いといて」


拓海「俺の何を知ってる?」


いずは「…」


ここ最近、感じていた違和感、ただの勘違い、実際にただのよくある現象か、近場で見た映画とか漫画の影響だと思っていたけど、ここ数週間の周りの人の言動から少しずつ違和感を覚えるようになってきた。


(付き合いが長くなかったら、俺変人扱いされるなあ……あってもされるかもしれないけど…)


意を決していずはに問いかける。


いずは「…」

「…」

いずは考えることがあったのか、それともほかに何なのかはわからないが、拓海と目が合う。


そのほんの少し後にいずはが口を開く。

いずは「まあ、なんていうかー、そのー」


うまく言葉がでてこなかったいずはは、どうやって言葉にして伝えればいいのかを迷っているみたいだった。

すると、

???「拓海」


一呼吸ついて、ますみはいずはに変わり、意外な人物が拓海へ説明を始めた。


ますみ「聞くつもりなくても聞こえる」フッと笑ってますみは言った。


拓海「…確かに…」


ますみ「聞くつもりもあったからいいんだけどさ」そういってますみは引き続き軽い笑みを浮かべていた。


ますみ「いずはがさっき説明したと思ってたけど」そう言っていずはのほうに視線を送る。


いずは「なんか色々どう説明しようかなーって考えちゃって」


ますみ「そうか」ますみは笑って話を続けていた。


ますみ「じゃあいきなりだけど本題」

そしてそのまま歩みを再開して学校へと向かって再び歩き出す。


少し後を追う拓海へ背中越しに語り掛ける。


ますみ「…拓海は、お前について何か知ってるかって質問したよな」


拓海「…うん」


ますみ「その答えっていうより、答えも大事かもだけど、なんで俺たちがそのことを知ってるかってことじゃないか?」


拓海「なんかはぐらかしてないか」


拓海はますみに追及すると、ますみは困ってるかのように笑っていった。


ますみ「はぐらかしてないって、拓海が聞いてから、ちゃんと知ってることを話すよ」


ますみ「な、いずは」


ますみはいずはに話を投げる。いずはは、もちろんだよ、と言ってぐっと拳でグットサインを作っていた。先ほどまで悩んでるように見えたが、ますみが変わりに説明してくれるとわかり余裕な感じだ。


いずは「まあ、あれだよ、あれ。私たちは拓海くんが知らないことを知ってるってことだよ」


拓海「事実なんだ」


いずは「引かない?」


拓海「プライベートの事だったら引く」


いずは「え」


いずは「…」


拓海「以外だったら引かないよ、俺も変なこと聞いてるから」


そんな変なことじゃないよ、といずははボソッと呟いた。


いずは「じゃあついでに私が説明しちゃうけど」

いずは「まずはね拓海くんの質問から」


いずは「拓海君はこの世界を繰り返してるんだよ!」


拓海「?」


拓海「え、嘘?」


いずは「いや本当」


あまりに変なことと、いずはは思ったより元気に言うものだから冗談を言っていると思い、ますみを見ると同意の表情を浮かべていた。


いずは「んー、拓海くんが持っているちょっと厄介?うーーん、変わった!そう変わってる    能力?体質?についてのことを知ってる」


いずはは必死に頭で言語化し一息に話した、暑さも相まって、カバンから飲み物が入った水筒を手にのどを潤した。


拓海「え、SF?」

拓海が二人に問いかけるが、どちらも顔を見るとまじめな顔をしていた。


拓海「…ままま、ありえなくない?」

拓海「まま、まんがいち、その能力?についてと、俺となんかあるの」


飲み物を飲み終えたいずはは水筒をカバンの中にしまい話の続きをする。

いずは「そういえば他に聞きたいことある?」


拓海「と、とくに、本当だったら急に思いつきません……」


拓海「漫画?」


いずは「いや、まじ」

いやいや、といずはは手を横に振って、隣に立つますみへ話を振った。


拓海(は、話が突拍子過ぎてつ、ついてけない、新しい遊びとか?いやあ、でもますみも言ってるしなあ…)

拓海「…あ…じゃあ」


拓海は思いついた質問を二人に投げかけようとしたとき、拓海の視界にますみといずはとも違った、けれど見覚えのある人物が向かいから現れた。


先生「あら、おはよう」


こんにちは。誰が真実(仮)5話です。

今回物語が進歩します。

暑いのもあり(言い訳)、ひたすら怠惰な生活を送ってます。

引き続き、皆さんも暑さに気を付けましょう。

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