表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

魔法

強烈な体験だった。

まるで、吸い込まれるように私の手は無意識にこの本を手に取っていた。


『魔法理論学』

無事魔導書を見つけたわけだけど、

これからどうしよう。この魔法が一朝一夕で使えるとは限らないし。

この部屋で使ったらまずいかも。もし仮に誤爆したとして家を破壊してしまったら親に合わせる顔がない。

(流石に外に出るか)


ところでこの本はどうやって使うのだろうか。魔導書というと、本自体を消費して自分に魔法を覚えさせるという認識があるが、、、

これはどうやらそういう類のものではないらしい。

使い方がわからなかったし、見ただけでは何も得られなかった。


すこしこの本を読んでみる。

これは、理論学とあるように魔法がどうやって成り立っているのかといことが主に書いてある。

もしかして、これ読んでも魔法使えないのか?

もしそうなら、今までの努力は水の泡になるんだが。

まだ諦めちゃだめだ。ここで諦めたら私は旅にいけなくなる


この本は、魔法が発展してきた歴史や魔法陣の形成方法などが主に書かれている。他に多種多様な魔法を組み合わっせたり、衝突させたりする実験が書いてある。どちらかというと専門書的なイメージだろうか。


んん?

文字が長々と書かれているページを発見した。この本は魔法理論をわかりやすく説明するために図やグラフが多く取り入れられている。文字だけといのはこのページが初めてだ。


ふむふむ、『魔法呪文まとめ一覧表』

これじゃないか!!

いくら専門書とはいえ、魔法が発動できなければ新たな検証も実験も何も出来はしない。すべての人間が呪文を覚えてるとは限らないし。この呪文を読めばもしかして、私でも魔法が使えたりして


でも1つ気がかりな点がある。

この本には、他には感じられない奇妙な力を感じた。それが何なのまだよくわからないけど。


でも背に腹は代えられない。

よし、まずは安全そうな水魔法だ。

ここに書いてある呪文を唱えればいいのかな?


「水の精霊よ、私に生命の力を与え給え、ウォーターボール」

(少しカタコになっちゃった。まあいいか)

その瞬間、体に流れる血液が熱くなり私の手にその力が一気に集まるような感覚に落ちいった。

そして、水が出てきた。


「やったー! やっと魔法が使えた!」


当たり前だがこれがわしの人生初魔法だ。とても強烈的な体験だった。体が嵐の中雷に打たれるような、そんな刺激だった。


これが魔法か。

私にも魔法が使える。その事実だが私の心を踊らせていた。

心臓がドクドクする。たった1回、たった1回かもしれないけど、この体験は間違いなく私の人生を変える。


前世で夢半ばに散っていった私だけど

夢のために私も希望を持ってもいいのかな?


いや、ここに私を縛るものはもうなにもない。

私はもう自由なんだ




よし

次に風魔法でも使ってみるか。私は魔法を使うことを第一目標にしていたが、それを達成した今私の目標は


ほうきで空を飛んでみる、だ。


広い空に身を任せて、自由に、大自然の風を感じながら世界を飛び回りたい。。


これは私の前世からの夢の1つでもある。

誰だって1度は空を飛んでみたいって、そう思うんじゃんないかな。

もう一度本に目を通す。

えーと、あった。これだ

さっきと同じようにここに書いてある呪文を詠唱してみる。


「風の精霊よ、私に自由の力を授け給え。ウィンドカッター」

私の目の前から高速の風の斬撃が飛んでいった。


何だこれは!

さっきの水とは迫力が違う。同じ初級魔法だと思うのにこんなにも威力が違うなんて。


にしても先程のような刺激はさほど感じなかった。これが慣れというやつなのだろうか。


これで、ほうきに乗って空を飛ぶという目標に少し近づいた。


あれ、なんだか眠くなって、、

急に体にだるさを感じてきた。

(おかしいな、病気はまだかかってないはずなのに、、、)


そして私は魔力切れによる眠りについてしまった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ