複雑な関係。3
私は親友アリーナを目の前で亡くした。
私の判断ミスで。
私がもっと早く旅に出ていれば、アリーナから遠ざかっていれば、アリーナは追い込まれなかったかもしれない。
でもそれは昔の話になってしまう。
遠い遠い昔の話。
それでも同じ境遇になる可能性のある人間は導ける。
昔の話だろうが、今の話だろうが関係ない。
大切な人はきっと誰にでもいるのだから。
どんな人にも大切な人がいて血のつながりは人間にとって大切なものだから。
「もう一度言う、計画に参加してほしい。スイ。大切なものを守るために」
スイは歯を食いしばっていた。
きっと最初からわかっていたのだろう。
この方法しかないことを。
それでもケイの存在を考えると、自分に判断ができないのだろう。
「わかったよ」
スイは俯きながら、苦しそうに呟いた。
でももう一度見えた瞳に憂いはなかった。
「その計画、実行しよう」
「決まりだね」
私とスイが手を握り合い、計画の始動を告げた。
それからケイと合流をした。
ケイはやはりスイの実力に気づいておらず、驚いてはいた。
だが、すぐに実力を認め計画に手を貸してくれた。
スイとケイで憑依の体に必要な分析を行い、私とヒスイは憑依した体にどう攻撃をするか考えていた。
そして計画は三日後に行われることとなった。
その間、町長が問題を起こさないよう交代しながら観察をすることとなり、初日を終えた。




