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旅人ライラは不老不死  作者: 飛鳥ソラ
始まりの章
59/216

曇天戦。3

決着は一瞬でついた。

私の足が勝ったのだ。

大蛇竜は雄叫びを上げながらその場に崩れ、やがて灰になった。


「造られしものは形も残らない、か……」


その一言は誰にも聞かれぬまま、曇天の空の下、決戦に幕を下ろした。


ロードがいなくなった魔族や魔物は一瞬で力を失くし、人々に打ち倒されていった。

そしてヒスイが私のところに到着する頃には、全てが終わっていた。


「ライラさん。全て片付きました」


「お疲れ様」


ヒスイの頭を少し撫でると、嬉しそうでもあり、子供扱いするなという照れも見えた。

でも、私の中ではこれは終わりではなかった。

むしろ、旅の意味の始まりのような気持ちになっていた。


「ライラ。それにヒスイ、都の民たちが宴の準備をするそうだ。手伝え」


ラビンは既に戦を感じさせない様子で平然とその場に来る。

その顔は笑顔で、堂々としていた。


「もう宴の準備か、早いな」


「そんなものさ。みんな平和のために戦ったんだ。宴くらいやりたいってことよ」


ラビンはヒスイの肩に手を回し、颯爽と歩き始めた。

釣られるようにヒスイも歩き始め、私もその後を追う。

だが、その場に何か隠されている気がしてならないのだった。


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