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Distance〜夢までの距離〜  作者: 市尾弘那
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第6話(3)

「何がよー。照れることないのに」

「じゃなくて。……彼女出来たのは本当だけど、蓮池じゃない」

 もう観念しよう。そもそも、必死になって隠す理由は別にない。単に照れ臭いのと、吹聴する必要がないと思っているだけで、隠さなきゃならない関係じゃないんだから。

 ここで、遠野にまで蓮池との関係を誤解されたままだと、どんどん収拾がつかなくなる。

 俺の言葉に、遠野がきょとんと首を傾げた。

「どゆこと?」

「あいつが東京来て、しかもライブにまで来て、おかげで本当の彼女と揉めてんだよ、今」

 揉めてると言うか、誤解されたままで放置になっていると言うか。

 渋い顔の俺に、遠野は目を瞬いてビールのジョッキを口に運んだ。

「ライブ?」

「Fiels Area」

「ああ。来たんだ。え? じゃあついこないだ?」

「そう。……そん時、俺の彼女も来てて」

「ふんふん」

「藤谷が今のお前みたいに思い切り蓮池と俺を誤解しまくってて」

「ふんふん」

「俺の彼女に蓮池のことを、『彗介さんの彼女ですよ』って紹介しやがった」

 その瞬間、遠野がテーブルに突っ伏した。

「さすが和弘……侮れない」

「それで、彼女さん、どうしたの?」

「俺が蓮池を送りに行っている間に、怒って帰った」

「何で送りに行っちゃったんだよ〜」

 テーブルから顔を起こしながら、遠野がさすがに呆れたように言う。

「彼女へのフォローの方が先でしょ〜?」

「それは、そうかもしれないけど……藤谷は俺の話を聞かないし、蓮池は東京わからないんだから放っておくわけにいかないし……」

「違うって一言、どついてやれば良かったのに」

「……うん、まあ」

「それで和弘と彼女を2人で放っておいたら、お前がいない間にまた誤解情報満載でお届けされちゃうじゃん」

「あ」

 それもそうか。今頃気がついた。

 あの後、瀬名と藤谷は何を話し……と、言うよりは、藤谷の奴、瀬名に何余計なことを言ったんだろう。

「駄目だなー、彗介くーん。もうちょい器用に立ち回んなさいよー」

「でも、誤解、まだ解けてないの?」

 焼きそばに箸を伸ばしながら、尚香ちゃんが首を傾げる。ため息混じりに視線を向けて、俺は小さく頷いた。

「解けてない。って言うか、連絡が取れてない」

「彼女って誰?」

 不意に遠野が、すっ飛ばしていた肝心な情報を尋ねた。知ってる人間だと言うのが、何となく気恥ずかしい。俺は顔を背けて、ぼそっと答えた。

「……名」

「は? え? 誰?」

「瀬名だよ瀬名」

「……」

 口にした名前に、遠野がぽかんとした顔をする。それからがたんと、半ば身を乗り出すようにして驚いてみせた。

「えええええええ!?」

 尚香ちゃんは誰だかわからないのだろう、きょとんとした顔でウーロン茶のグラスを両手で包み込んだまま、俺と遠野の顔を見比べている。

「せ、瀬名ぁ?」

「そうだよ。そうなって欲しかったんじゃなかったのか?」

「いや、まあ……そんな気がしなかったと言えば嘘になるけど、まさか本当にそうなるとは……」

 チョーノーリョクシャになろうかしらワタシ……と小さく呟くと、遠野もビールのグラスに手を伸ばしながら、黒目がちの目で俺を覗き込む。

「瀬名ちゃんかー。瀬名ちゃんねー。ふうーん、へえ〜。なるほどなあ〜」

「……」

「で、和弘が瀬名ちゃんに、『彗介さん、彼女出来たんですよ』って言ったと」

「そう」

「どうして和弘をロープで縛り付けて外に放り出さなかったの?」

「出来るかよそんなこと」

「……まあね。あの和弘と怒ってる瀬名ちゃんじゃあ……彗介にはうまく口を挟めないかもしれないけどさ……」

 遠野が頭を抱えた。ジョッキに入っているビールを飲み干すと、ウェイトレスを捕まえてビールを追加する。

「話せば、わかるんじゃないの? 誤解だって。……亮くん、苺ヨーグルトも一緒に頼んで」

「え? あ、すみません、苺ヨーグルトも追加してもらえますか」

 デザートを頼んだ尚香ちゃんが満足げにメニューをテーブルの隅に戻すのを見ながら無言の俺に、遠野が呆れたように椅子に深く寄りかかった。

「どうせ、彗介のことだから面倒くさくて放ってあるんだろ」

「俺、そこまでひどくないんだけど……」

 それから付け足す。

「俺も向こうも時間が滅茶苦茶な生活してるから、いつ捕まるのか見当がつかないんだよ」

「『GIO』に行けばいーじゃん」

 新しく運ばれて来たジョッキを受け取り、尚香ちゃんに苺ヨーグルトを渡してやりながら、遠野が提案する。

 尚香ちゃんが隣で、「『GIO』の人なの?」と小首を傾げた。

「……うん。迷っては、いたんだけど」

「迷ってるんじゃなくて、行けよ」

「……」

「あんたが誤解されてんだから、解きに行かなきゃ話にならんでしょーが。これで終わったら笑うぜ、俺」

 そりゃそうなんだが。

「惚れてんの、あんたの方なんじゃないの?」

「……」

「今日なら行けるだろ? 瀬名ちゃんが終わるの遅いんなら、何時まででも待てよ。いなかったら、家まで行けよ」

 惚れてんのは俺の方だ。

 瀬名が俺のことを好きかどうかなんか、全然わからない。

 だけど、俺……まだ、チャンスを手に入れたばかりだ。

「……うん。行ってみる」


          ◆ ◇ ◆


 いずれにしても瀬名の仕事が終わるまでは間違いなくまだ時間があるので、更に1時間ほど店に居座ってから俺たちは席を立つことにした。

 時間は、20時。

 いくらなんでもこの時間に瀬名が終わっていることは、まず考えられない。

 精算を済ませて帰り支度を整え、遠野がトイレに寄っている間、俺と尚香ちゃんは先に店の外に出た。10月に入って、夜の風は少し冷たくなっている。

「平気? 寒くない?」

「うん。ありがとう」

 大きな目を細めて俺を見上げた尚香ちゃんは、それから小首を傾げるようにして、やや真面目な顔つきで言葉を続けた。

「如月くん」

「え?」

「亮くんと一緒にいてあげてね」

「……は?」

 意味をとらえかねて聞き返す。尚香ちゃんは少し言葉を選ぶように、視線を通りに彷徨わせた。飲み帰りらしいサラリーマンや、学生の集団が狭い裏路地を通り過ぎていく。

「亮くん、ストレスたまってるんだと思うの」

「……そう?」

「うん。子供が出来たこととか、結婚することにしたとか、そういうのは……別にわたしのせいでもなければ亮くんのせいでもなくて、2人の問題なんだけど……それはそうなんだけど」

「うん」

 だけどね、と尚香ちゃんは少し悲しげに長い睫毛を伏せた。

「足枷なの」

 返答に詰まる。

 実際それは、遠野が結婚すると言う話を聞いた時に、俺自身だったら……と考えて、感じたことだ。

 重石。足枷。

 自由では、いられなくなると言うこと。

 けれど肯定するわけにもいかずに黙る俺に、尚香ちゃんは苦笑するように顔を上げた。

「別に、悲観的になってるわけじゃないんだけどね」

「うん……」

「だから、誤解はして欲しくないんだけど……。でもね、亮くんの行動に制限を加えていることは事実なの」

「……まあ」

 曖昧に頷くと、尚香ちゃんは再び通りに視線を戻しながら、背中で手を組むようにしてため息を落とした。

「亮くん、焦ってる。……多分少し、疲れ始めてる」

「……」

「わたしたちの為に我慢して働いてる亮くんに、休んで欲しいとは言えないし、もういいよとも言ってあげられないの。今、亮くんが音楽に戻っちゃったら、この先の現実を一緒に生きていけないのは確かなんだもん」

 必死に走っている方は、それはそれでもちろん大変なんだろうとは思う。それは、遠野を見ていてわかる。

 けれど、何も出来ず、ただそばで見ているしか出来ないというのは……大変な忍耐力が必要なのではないだろうか。

 そんなことを考えていると、尚香ちゃんは気を取り直したように顔を上げて、俺に笑顔を向けた。

「だからね」

「うん」

「亮くん、必ず音楽に戻るから。だから、それまで……」

「……」

「待っててあげて欲しいの」

 昨日の木村との会話が脳裏に過ぎった。

 俺の身柄を本気で引き受ける気でいる、PRICELESS AMUSE。

 だけど……俺にとって、Blowin'の代わりにはならない。

「如月くんに見捨てられたら、亮くん、きっと潰れちゃう。……ごめんなさい、如月くんの都合も意志も、完全に無視してるんだけど」

 そう言って頭を下げる尚香ちゃんに、俺は小さく笑った。

「平気。……俺の意志も都合も、尚香ちゃんの希望にえると思うから」

「そう?」

「うん」

 尚香ちゃんで、良かったな。

 安心したような笑みを覗かせる尚香ちゃんに、そんなふうに思った。

 これでも、中学からの付き合いで、大事にしている友人だ。以前から疑問に思うことなどなかったが、遠野を安心して任せられる人だと思える。

「あいつにとって、尚香ちゃんって、多分特別なんだよ」

 生涯をこの人と過ごすことを望んだ遠野の選択は、間違いじゃないんだろうと思える。

「結婚するって決めるの、勇気いったと思うんだ。だけど、尚香ちゃんだから決めたんだと思うよ」

「……そう?」

「今までもさ、彼女とかいたり、するじゃん」

「うん」

「一方的に相手から寄って来て、遠野も責任感強いから頼られると弱いと言うか……期待にそえるよう努力しちゃうんだろなって言うか。『守ってやんなきゃ』『俺が頑張らなきゃ』って」

「……」

「だけど遠野にとって尚香ちゃんってそう言うんじゃなくて……尚香ちゃんに必要とされるから期待に応えなきゃってのと、違う気がする」

「どういうこと?」

「遠野自身が尚香ちゃんを守りたいって強く思ってるから、そうしたいから、頑張ってるんじゃないかなって思う。他の誰でもなく……尚香ちゃんだから」

「……」

「俺と遠野は男同士だから見せられない弱みみたいなものはあるし、だっせぇ奴には多分、お互いなりたくない」

 良い意味で、ライバルであり続けるために。

「かっこつけてたいじゃん? 一応。お前にだけは負けてねーよって」

 そう小さく笑う俺に、尚香ちゃんも笑みを返して俺を見上げた。

「本当に弱み見せて甘えられるのって、きっと尚香ちゃんのそばだけだと思う」

「……」

「俺は遠野が戻って来るのを待ってるから、尚香ちゃんはあいつのそばで、癒してやってよ」

「……うん」

「これでも長い付き合いだからさ……」

 幸せに、なって欲しいじゃないか。

「あいつのこと、宜しくお願いします」

 頭を下げると、尚香ちゃんが両手で顔を覆って俯いた。小さな肩が、少しだけ震える。

「良い奴だから。……ごめん、俺、口下手でうまく言えないんだけど……」

 尚香ちゃんは、俯いたままで顔を横に振った。栗色の髪が、さらさらと肩口で揺れる。

「ううん。……凄く、嬉しい」

「……」

「ありがとう……」

「こぉら」

 背後で、ドアが開く音と同時にこつんと頭を軽くどつかれた。遠野が戻って来たらしい。

「あいて」

「何、俺がいない間に、俺のヨメを泣かせてんだよ」

 泣かせたつもりはないんだけど……。

 困った顔で無言の俺に、尚香ちゃんが涙混じりの大きな瞳を上げて、冗談ぽく笑った。

「亮くんより、ずっと嬉しいこと言ってくれちゃったから。嬉しすぎて涙出ちゃった」

「なぁにぃ〜?」

「亮くん、やきもちー?」

 意地悪い口調で言った尚香ちゃんに、べっつに、とそっぽを向く。素直じゃない。

「ほー。やきもちねぇ……」

 呟く俺に、遠野はむきになったようにふくらはぎを蹴飛ばした。

「いて」

「自業自得」

「俺が何したんだよ……。んじゃ俺、行くからな。尚香ちゃんも、また」

「うん、ありがとう、本当に」

 このまま新宿にある家に帰る遠野と尚香ちゃんとは、ここでお別れだ。渋谷へ向かう為にさっさと駅の方向へ歩き出すと、遠野の反撃が後ろから追いかけて来た。

「ケイちゃんは今からカノジョさんに弁明しなきゃなんないもんねぇ〜」

 ……のやろう。

 足を止めて無言でつかつかと戻ると、黙ったままでその足を蹴り返す。遠野はへらへらとからかうように、おどけてそれを避けて見せた。

「瀬名ちゃんに詫び入れなさ〜い」

 覚えてろ。

 遠野を睨んで、また駅の方へ足を向けると、遠野が追いかけて来る足音が聞こえた。攻撃されるのかと思わず身構えて振り返りかけると、遠野が背後からヘッドロックを固めるようにがしっと腕を回して来た。

「頑張れよ♪」

「……お前もな」

 短く返すと、ヘッドロックを解いた遠野を振り返った。まだ店の前で、尚香ちゃんが遠野を待っている姿が見える。

「良いコだよな。幸せにしてやれよ」

 俺の言葉に一瞬虚を突かれたように黙った遠野は、それから照れ臭そうにひねくれた表情で、鼻の頭を掻いた。

「とぉーぜんだろ」

 それから、ばしっと叩くように俺の背中を押すと、景気づけるように笑ってみせた。

「瀬名ちゃんに、よろしく」

「……了解」


          ◆ ◇ ◆


 『GIO』の前には、相変わらず人がたまっているのが見える。

 少し迷って入り口のところから様子を伺うと、まだ今日のライブは終わったわけではなさそうだった。とりあえず、瀬名が帰るまでにたどりつけてほっとする。

 どんなバンドなのか覗いてみたい気はしたが、今回は遠慮しておくことにした。万が一『ナノハナ』でも困るしな……。最近会ってないが、千夏に瀬名の前でタックルをかけられたら、誤解を解きに来たのか増やしに来たのかわからない。

 群れてる一団から少し離れて、自動販売機でコーヒーを買うと壁に寄りかかる。

 終わりが何時になるのだとしても、今日を逃すと実際しばらくは後がない。何が何でも今日、フォローを入れなければならないだろうと言う気でいる。

 することもないので、とりあえず煙草に火をつけて、壁に背中を預けたままで地面に座り込んだ。

 いつの間にか季節は秋になっていて、夜の空気はひんやりと冷たい。雲のない夜空は綺麗に黒く塗り潰されていた。微かに星が瞬くのが見える。

 遠野と尚香ちゃんの姿を思い浮かべて、正直、「いいな」と言う気がする。

 仲は良さそうだし、お互い大切に思っているんだろうと思うし、自然体にも見える。

 遠野にとって、尚香ちゃんの存在は、癒してくれる人なんだろう。

 付き合い始めたばかりの俺にはまだまだ到底無理な話だが、いつか、瀬名とそんなふうにそばにいられることが自然になれるだろうか。

(瀬名って……俺のこと、好きなのかな……)

 こんなことを考えている辺り、まだまだ若葉マーククラスだ。

 けれど、実際問題それは不安要素ではあった。

 瀬名がどうして俺と付き合ってくれたのかが、良くわからない。

 勢い、ってことも残念ながら世の中には有り得るわけで、単に「まいっか」でないとは言い切れないのが悲しいところだ。

 ……好きなのは、俺だけなんじゃないかと言う気がする。

(何て言えばいーんだろうな……)

 ゆらゆらと夜空に消えていく煙草の煙を眺めながら、ふうっと息をついた。

 どうにも俺は自分の潔白を証明するとか言い訳をするとか、そういうのがひどく苦手らしい。

(昔もそんなこと、あったっけなー……)

 先日実家の近くで遭遇した元彼女――岸田と別れる時も、俺は、すべき言い訳をしなかった。尤もその時は、今回のように潔白だったと言うと嘘にはなるが。

 あの時はしなかった言い訳、フォロー、釈明……今回はしないわけにはいかない。大体、身に覚えもないことで本当にこれで別れることになったら、馬鹿馬鹿しいことこの上ない。

 ちびちびとコーヒーを飲みながら、一本また一本と煙草に火をつける。暇なものだから、ついつい本数が増えた。気がつくと周囲にたまっていたはずの若者たちはどこかへ消え去り、背中越しに伝わっていたはずのライブの振動は静かになっていた。

 いつの間にか、終わったんだろうか。

 時計を見ると、22時半になろうとしているところだった。

「……」

 ガシャン、とシャッターを下ろす音がする。

 体を起こして振り向くと、『GIO』の入り口の内側にあるシャッターを下ろしている音だった。

 しゃがみこんでシャッターに鍵をかけると、立ち上がって外側のガラス張りのドアを閉めている人影――鍵をかけているのは……。

「瀬名……」

「何してるの、こんなところで」

 こちらに視線は送らず、上下二重についた鍵に視線を走らせ作業を続けながら、抑揚のない声で問いかける。

「話が、したくて」

「今日はカノジョとデートは、ないの?」

 イヤミな言い方にため息をつく。怒っているらしい。そもそも瀬名が怒っているのは、どこに対してなんだろう。

「怒ってる?」

 鍵をポケットにねじこんで、今日初めて瀬名が俺を真正面から見た。

「蓮池のことだったら、誤解、なんだけど……」






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