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Distance〜夢までの距離〜  作者: 市尾弘那
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第5話(3)

「大丈夫。それじゃあしょうがないね。それで断る如月くんだったら、ちょっとがっかりだよ」

 瀬名……。

「ライブ、盛り上げて来てあげなよ。わたしは、大丈夫だよ」

「……ごめん、本当に」

「ううん。気にしないで。全然。わたしだってこういう仕事やってるんだもの。わかってるつもり」

 そう言ってくれた言葉が嬉しくて、ようやく俺もほっとした。

「ありがとう」

「あ、ねえ、わたし、見に行っちゃ駄目?」

「え?今日?」

「そう」

 その言葉に、俺も笑顔が漏れた。願ったりだ。それなら会えるし、後ろめたさも大分解消される。

「喜んで」

「ほんと?わたしも久々にステージに立つ如月くん、見たいしね」

 瀬名って凄ぇなあ。

 今し方まで、罪悪感とがっかりでテンション低かったのに、その言葉で今度は俄然、やる気になる。そりゃあそうだろう。瀬名が見に来てくれるライブだったら、ださい真似だけは出来ない。

「やる気になって来た、俺」

「え?」

「つい今まで、ちょっと後悔してたけど。気合入った」

 ぼそっと言う俺に、瀬名が吹き出した。

「き、如月くん……」

「え?」

「単純……」

「……」

 かくん、と電話の前に座り込んだままで、軽くコケる。「あのなあ……」と小さくぼやくと、瀬名が笑ったままで続けた。

「だって。……ふふふ。気合に繋がったんだったら嬉しいって言ったんだよ」

「どれだけ婉曲して解釈すればそう聞こえるの?今のセリフ」

「わたしの心を深く掘り下げて聞いていれば」

 瀬名の声に明るさが戻っているから、本当に、俺は気にしなくて良いんだなと思える。

 本当にわかってくれているんだと思える。

 罪悪感を払拭されて顔を上げた俺は、素直な笑みを浮かべて、瀬名の言葉に答えた。

「精進します。……ありがとう」


 瀬名の快い許可をもらって、堂々とField Areaのヘルプライブに行くことが出来るようになった俺は、その前の『EXIT』に出かけるべく支度を始めた。ジャケットに袖を通し、ジーンズのポケットに財布を突っ込んだところで、先ほど切ったばかりの電話のベルが鳴り響く。

 電話がかかってくる心当たりがなく、思わず時計と見比べて躊躇いながら、俺は再び受話器に手を伸ばした。長引く電話じゃないと良いんだが。遅刻する。

「はい」

 受話器を肩と顎で押さえつけて腕時計を嵌めながら答えると、電話の向こうから良く知っている女性の声が聞こえた。

「あ、彗介くん?」

「弘美さん?」

「そう。今、平気?」

「平気じゃない」

「何よ。出かけるの?」

「今からバイト」

「そうなの?彗介くんってどういう生活してるの?」

 平気じゃないと言っているのに、脱線するなよ。

「何で」

「だって、昨夜もかけたけど、何時になってもいなかったじゃないの」

「バイト」

「ええ?あんな時間もバイトしてるの?体壊しちゃうわよ」

「さっき帰ってきたの。……何だよ。用事、何?遅刻しちゃうんだけど」

 やや急かすように口早に言うと、弘美さんは肩を竦めているような声で「はぁい」と言った。受話器を右手で引き取りながら、装着した腕時計に視線を落とすと、時間は既に崖っぷちに差し掛かっていた。まずい。

「あのね……」

「弘美さん、ごめん。俺、ちょっとまじでヤバいから、夜かけて」

「え、だって」

「今日なら23時頃にはいるはずだから。じゃ、後で」

 早口で言って、返事を待たずに電話を切る。マスターはああいう人だから遅刻したってぼろくそに言われたり、寸刻みで給料削ったりはしないけど、俺自身が時間は守らないと気が済まないタイプなので、気が焦る。ただの約束とかプライベートならまだしも、金もらって働くんだったら、時間を守るのは基本だろう。

 ギターケースを引っ掴んでボロい部屋を飛び出すと、赤錆の塊にしか見えない鉄柵のついた階段を駆け下りる。崩壊寸前のような怪しげな軋みを聞きながら階段を降りきってアパートの狭い敷地から駆け出ると、その瞬間に何かが俺の胸元に突っ込んできた。……違う。俺が突っ込んでったんだ。

「あ、すみま……」

「あーッ」

 それが人だと気づいて咄嗟に謝罪を口にしかける俺に、相手の方が大声を上げた。思わず謝罪を飲み込んで相手を見ると、今度は俺が驚いて大声を上げた。

「はあ!?あんた……」

「久しぶり〜。彗介くん〜」

「蓮池……」

 ふわふわの長い髪を高い位置で一本に縛った、綺麗とも可愛いとも言える派手な顔立ち。カジュアルな服装ながらも、豊かな体の起伏。実家に帰った時に知り合った、蓮池だ。

「あ、凄い。覚えててくれたんだ」

「そりゃ……こんなところで何して……って、ごめん、またいつかッ」

 遅刻するつーの。

 蓮池が何だってこんなところにいるんだか聞きたい気はするが、そんなことを聞いていれば俺は間違いなく遅刻だ。咄嗟に蓮池をどけて駆け出す俺の背中を、蓮池が強引にぐいっと引っ張った。

「どこか行くの?」

 行くんだよッ。

「バイトッ。既に遅刻気味」

「バイト?どこで?」

「喫茶店だよ、じゃあな」

「喫茶店?じゃあわたしも行くッ」

 はあ!?

「馬鹿、ふざけ……」

「遅刻するよ」

 あーーーーーッ。

 思わず返答出来ず、言葉に詰まったまま俺は踵を返した。肩にかけたギターケースが微かにずり落ちるのを引き摺り上げながら走り出すと、何考えてるんだか、蓮池まで走ってついて来る。おいおい。

「どこ行く気だよ」

 走りながら尋ねると、蓮池も俺に少し遅れたままで答えた。

「だって、これで別れちゃったら何も聞けないじゃない」

「そういう問題か!?」

「何時までバイトしてるの?」

「16時半ッ」

「じゃあ、16時半過ぎたら帰ってくる?」

「帰って来ない」

「ええ?どうして?」

 蓮池がまじで追いかけてくるものだから、こちらもつい走る速度を遠慮する。駅に近付いて辺りが人込みになってくると、俺の速度は自然ともっと落ちた。

「夜にライブあるから」

「え?じゃあわたしも行きたい」

 はあああ?

「あんた、何しに来たんだよ」

「東京に遊びに来たの。弘美さんから連絡、行かなかった?」

「……」

 連絡は来たけど、用件は聞かなかった。

 そう思いつつも、口には出さない。時間を気にしながら、走る足を緩めて早足に切り替える。ギターを引っ掛けたままひたすら走るのは、正直キツイ。何とか滑り込みで間に合うだろうと読めて走るのをやめた俺に、蓮池も息を切らせながら俺に追いついた。

「聞いてない」

「え〜?聞いてないの〜?」

「東京に遊びに来たんだったら、遊びに行けば良いだろ。俺んトコ来たってしょうがないじゃないか」

 と言うか、なぜ俺の家を知っている?

「知らない仲じゃないんだし、東京は危ないからウチの息子を使いなさいって弘美さんが家と電話番号、教えてくれたんだもん。せっかくだからどっか案内してもらおうかなって思って、昨日も一昨日も電話したけど誰も出ないし、じゃあとりあえず行ってみて、まあ誰もいなかったらしょーがないかーって思ってて」

「行き当たりばったりだな」

「いなかったら自分でどこか適当に遊んで帰ろうかと思ったけど、いたからついてきちゃった」

「ついてくるのがおかしいだろ……。俺、今からバイトなんだってば。案内してやりようがない」

 『EXIT』が見えて来た。このままだと、蓮池を連れて行く羽目になるんだが。

「蓮池」

「はい?」

「俺、もう、すぐそこがバイト先なんだけど」

「え?どこどこ?どれどれ?」

 『EXIT』の間近まで来て、仕方なく足を止める。勤務開始時間ジャスト。これはもう、遅刻と言える。

「これ」

「え?ここ?え〜、可愛い〜。彗介くんが喫茶店の店員さんやってるなんて、想像を越えるね」

 うるさい。今の問題はそこじゃない。

「良いだろ、別に。ひらひらのエプロンで働いてるわけじゃない。ともかくそういうわけだから、適当に自分で遊んで帰れよ。じゃあな」

「はーい。頑張ってねー」

 思いの外、素直に蓮池が足を止めたままで片手を振る。それに安心してようやくバイト先に足を踏み入れた俺は、安全地帯に辿り着いたような気がしてどっと疲労が全身を襲った。

 朝から、何かコトが多い日だ。寝不足と寝起きダッシュが効いた。

「おはよう、ケイちゃん」

 カウンターの奥の、裏から続くドアが開いて、マスターが顔を出す。ドアの向こうは、ほぼ食材置き場と言うか、倉庫の状態になっている。

「おはようございます」

「何だ?どうした?」

「何がです?」

「時間ぎりぎりなんて珍しい。いやに疲れた顔をしてるぞ」

「肉体的疲労と精神的疲労のダブルパンチです。気にしないで下さい」

 言いながら、ジャケットを脱いでカウンターの内側に回る。ちらっとドアの外に目を向けると、既に蓮池の姿はどこにもなかった。大人しくどこかに遊びに行ったんだろう。

 ……そう、思った俺は、甘かった。


        ◆ ◇ ◆


 忙しいランチタイムを過ぎて、そろそろ14時半に差し掛かろうと言う時間になると閑散としてくる。この客の流れ自体が、もはや日課に近い。

「今日は忙しかったなあ」

「そうですね。何か、研修風の人たちがたくさん来たから……その辺のビルで、どっかの企業が研修でもしてるんじゃないですか」

「そうだなあ」

 洗い物をする俺の横で、カウンターの下にしまってあった今朝の新聞をがさがさとマスターが取り出すのを眺めながら答える。店内には既に、2人の客しか残されてはいない。

 泡の切れてきたスポンジに洗剤を振り掛けていると、来客を告げるドアベルの音が聞こえた。

「いらっしゃいませ」

 取り出したばかりの新聞を折り畳みながら、マスターが鷹揚に出迎える。何気なく顔を上げて、俺は手にしていた皿を落としそうになった。

「蓮池」

「来ちゃったー」

 開けたドアから、こそっと中を覗くようにしてにこにこしている。唖然とする俺とにこにこの蓮池を見比べたマスターは、ややして蓮池に改めて口を開いた。

「何だ。ケイちゃんのお友達か」

「いや……」

「ひどい」

 だって友達じゃないだろう、別に。

 気を取り直して洗い物を続けている間に、蓮池が店内に滑り込んでくる。ほぼ俺の正面と言えるカウンターの席に陣取って、隣のストゥールに荷物を置くと、カウンターに両肘で頬杖をついた。

「何にしますか」

「じゃあ、ブレンド。ホットでお願いします」

 チェイサーを置いて尋ねるマスターに、にこっと笑いかけて蓮池が答える。

「お前、遊びに行ったんじゃなかったのか」

「うん。新宿をうろうろしてたよ。凄いね、新宿ってナンパ多いね」

「……ああそう。遊んでもらえば良かったんじゃないの」

「そうしてわたしはぼろぼろにされて、明日の朝には東京湾に浮かぶんだわ……」

「どういうイメージだよ」

「危なさそうで怖いもん」

 洗い物を終えて、水を止める。濡れた手をタオルで拭って布巾を取り上げると、洗い立てのグラスを手に呆れた目線を蓮池に向けた。

「こんなとこ来たってしょうがないだろ」

「……ケイちゃん、こんなところはないだろう」

 横合いからブレンドを蓮池の前に差し出しながら、マスターが恨みがましい顔をする。しまった。言葉を選ぶべきだった。

「あ、すみません」

「だって、彗介くんが喫茶店で働いてる姿って言うのも面白いネタになりそうだし。弘美さんに話してあげたら大喜び……」

「でも、ケイちゃんの女の子の知り合いが来るなんて、思音ちゃん以外で初めてじゃないか」

 それは大袈裟だ。そんなことはない。

 ……と、突っ込むのも馬鹿らしく口を噤んでいると、蓮池がスプーンでコーヒーを掻き混ぜながら首を傾げた。

「コトネチャン?」

「俺のバンドのメンバーだよ」

「彗介くん、女の子とバンド組んでるの?」

「……」

 思わず黙る。

「言われてみれば女だったような気もする」

 と言うような認識だ。北条に聞かれたら、踵落としでも食らいそうなことを答える俺に、蓮池が笑った。

「何か失礼な言い草」

「どうでも良いだろ、別に」

「……うーん」

「何だよ」

「何でも」

 それから蓮池は、本気で店に居座り続けた。

 一応は俺はバイト中の身なので、そう遊んでやるわけにはいかない。と言って、そんなに忙しいわけでもない。

 マスターがパチンコにばっくれると、ぽつぽつ来る客に対応しながら蓮池の相手をしている間に、時計の針は15時半を指していた。

「あと1時間?」

「そう」

「そしたら、ライブに行くの?」

「そう」

「バンド?」

「そう」

 空になってしまっている蓮池のカップにコーヒーのおかわりを注ぎ足してやって、そのまま店内の他の客にもコーヒーを入れて回る。……と言うほどいるわけじゃないが。

 2箇所しかない人のいるテーブルをあっさりと回り終えてコーヒーサーバーを片手にカウンターへ戻りかけ、何気なくドアの外に目を向けて、俺は足を止めた。カウンターの隅にサーバーを置いて、そのままドアへ向かう。嵌め込まれているガラス窓から見えたのは、藤谷だった。

「藤谷」

 ドアを開けながら、名前を呼ぶ。見れば藤谷は1人ではなく、他に3人、俺の見知らぬ人間が立っていた。いかにもバンドマンと言う風体……Field Areaか。

「彗介さん。今、お店って混んでるんですか?」

「今?暇」

「じゃあ、良かったらメンバー紹介しようかと思って。その方が、少しは時間短縮になるでしょ?」

「ああ……そうだな。入れば。どうぞ」

 後ろに立つField Areaの面々に向かって言いながら、ドアを大きく押し開ける。変に力が入って、ドアベルがかららんかららんとうるさく鳴った。

「どうも、お邪魔します」

 俺ん家じゃないんだが。

 妙な気分で迎え入れてドアを閉めると、「適当に座れ」と席を示して、置きっ放しのコーヒーサーバーを手にカウンターの内側へ戻った。ぞろぞろと入ってくるチャラい風体の男の集団に、店内にいた客が少々ぎょっとしたような顔をする。まずかっただろうか。いや別に、暴れるわけじゃないだろうから良いだろう。

「何にする。ブレンドで良いか」

「あ、はーい」

 藤谷が軽く答えるのを聞いてカップを取り出していると、カウンターに座ったままの蓮池が、俺の背中に尋ねて来た。

「お友達?」

「初対面」

「は?」

 ぽかんとする蓮池にそれ以上の説明は加えず、コーヒーカップを4つセットしてトレンチを片手にカウンターを出る。

「どうぞ」

「あ、すみません」

 眼鏡をかけた、ガタイの良い男が恐縮したように頭を下げる。中途半端な長さの黒髪を後ろで無理矢理一本に縛っていて、後頭部に短い尻尾が生えていた。むき出しの耳たぶには、直径2センチくらいのホールがぶち抜かれている。既にこれはピアスじゃない。

「これが、ヴォーカル。新里」

「初めまして。こっちがベースです、田中」

 田中と言うのはスキンヘッドの左頭に刺青が入っている。Field Areaのロゴだろう。解散しちゃったらどうするんだろう。

「そんでこっちが、キーボードの大久保です」

 大久保は、妙にサラリーマンのような風貌の男だった。気が弱そうな雰囲気で、ひょろっとしている。だけど指にはメリケンサックのような指輪、狂犬の首輪にでも使われてそうな棘だらけのブレスレット。

「初めまして。如月です」

 コーヒーカップを配りながら紹介されて、とりあえず会釈をする。こんな風体の奴らに揃って恐縮されると、俺が最も危ない奴みたいで少し嫌だ。

「んでね、これが今日ヘルプしてもらうField Areaのメンバーなんすけどー」

 と、とぼけた口調で言ってはいるが、藤谷だってぱっと見はフルレザーにサングラスの、悪そうな風体だ。サングラスを外せばいきなりあどけなくなるんだが。

「音源、聞きました?」

「聞いたよ」

「あ、ここ、座りますか?」

 トレンチを脇に挟みながら突っ立っている俺に、恐縮したままで田中が自分の椅子を指した。思わず苦笑して首を横に振る。店員である以上、紛れて座ってしまうわけにはいかない。

「何とかなりそうすか」

「多分。だけど、俺の音をどう思うのかまでは、責任が取れないんだけど」

 好みの問題ってのもあるだろう。かつてBlowin'が出来る前、転々としていたバンドの中で、「上手いけど音が駄目」と言われたことがある。攻撃性が強過ぎて、ついていけないと。別に攻撃してないんだが。

 俺の言葉に、新里がぱたぱたと慌てて片手を振った。

「や、実は、俺らは如月さんの音って、前から知ってるんすよ」

「へ?」

「Blowin'のライブ、行ったことあるし。PRICELESS AMUSEのライブも行ったし。いっつも、すっげえかっこいい音出す人だなあって思ってたんで」

「……あ、ああ、そう……」

 真っ向から褒められると、反応に困る。

「だから今日だけでもやってもらえるんだと、すっげえ嬉しいす」

「……あの、俺に敬語、いらないんだけど」






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