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愛好家

作者: 神水たゆら

いっらしゃい。

みて?これはとても珍しいものですよ?

この世で初めて発行された切手です。

どんな値段もつかないの。

そう、私は切手の愛好家



こんにちは。

こちらへどうぞ?

僕に興味があるって?

うれしいなー。

とても綺麗だとおもわないかい?

光にあてると尚素晴らしい。

キラキラと光る宝石は、この世の生命だね。

そう、僕は宝石の愛好家



めずらしい、お客様ですこと。

おかけになられて?

そう、あなたもそう思う?

このお話はすばらしいわ。

それとこの絵。

なんてかわいらしいのかしら!

これは祖母が始めて買ってくれたものなのよ?

あなたも是非読んでみてね?

そう、わたくしは絵本の愛好家



そんなところに立っていないで。

暗いから足元には注意して?

ほら!下をみて歩かなきゃ!

ついたわよ!ここ。

静かにしてね?起きちゃうから。

そんなこと無いわよ!!

魂ってあるのよねー。

はい。みんな。挨拶して?

そう、私は人形の愛好家



月というのは、なぜあんなに美しいのかな?

おっと、気がつかなかったよ。ごめんな。

そう。そこの棚をみてごらん。

月明かりにきらめくソレは、とても美しいから。

一つ気に入ったのがあったら、もっていくといい。

でも、貴重なものなんだ。

なんせ。1回につき2個しか取れないからね。

やはり君は碧色が好きかい?

そう、僕は眼球の愛好家



いや!明かりを入れないで!!!

ごめんなさい。お客様だとは気がつかなくて…

でもね?明かりをあまり入れないで。

うん。腐ってしまうの。

この中は極力涼しいようにはしているけど…

え?あなたは何の愛好家?

きがつかない?

そう、私は腕の愛好家



早く、入りなさい。

とても珍しいものが手に入ったのだよ?

そう、ゆっくり持ち上げて。

その浮いているのがそうだよ。

その小さなものがそれだよ。

美しいね、人の生き死には。

これがなんだか分からない?

やだなぁ、わかってるのに知らないフリかい?

そう、僕は心臓の愛好家だよ






 さぁ、あなたはどの愛好家?












 end 20080426


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