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一年彼女  作者: 葉月 優奈
七話:一年彼女の隠された秘密
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俺は大きな物音で目を覚ました。

それは、大きなクレーンが動く音。

目を覚ました俺の前には、女の子……じゃなくて男がいた。


「目覚めたか」

タンクトップシャツに赤いバンダナ、迷彩柄の男は椅子に座っていた。

腕が太く、筋肉質の体がシャツから見える。

何より、彼の手元には銃が見えた。


「ここは?」

「お前は、拉致された」

「拉致?」

俺はその言葉を理解できなかった。

だけど俺が置かれた立場を見たら、理解するしかなかった。


「手足が縛られている?」

「そう、お前の体は自由がない」

「俺はなぜ……中本と公園にいて殴られた」

それは一撃を食らって、俺は気を失った。

中本の大きな手が、俺の腹を、溝内を殴りつけた。

その一撃があまりにも大きくて、俺は意識がそのあとはない。

そんな男は椅子から立ち上がった。


「ほら、これ」

「なんだ?」差し出してきたのは、俺のスマホだ。

どうやら俺は、通学カバンも奪われたらしい。

制服は着ているものの、荷物は男が座っていた椅子の近くにある。


「電話しろ」

「電話?」

「助けを求めるんだ」

「誰に?」

「四十万 若葉」

その名前を聞いて、俺はハッとした顔を見せた。

むさくるしい男は、俺にスマホを近づける。腰に銃をぶら下げて。


「さあ、かけろ」

「腕が縛られているんだが?」

俺の背中には、腕が縛られている。

すると俺の腕を、無理やり前に引っ張っていた。


「いててっ、肩が外れる」

「我慢しろ」

「我慢なんか……」腕を無理に腕力で引っ張る男。

肩が、今にも外れそうだ。


「彼はノーマルよ」

そういいながら、奥から声が聞こえた。

その声は、女の声で俺がよく知っている声だ。


「その声は、中本か?」

そこには、中本がチャイナドレスを着て現れた。



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