093
中本と俺は、放課後二人になった。
正直言って、中本は少し普通ではない。
俺が中本に従っていたのも、再葉により近い存在だと思ったから。
それは間違いではない。
中本は、普通の学生ではないと付き合っていってわかった。
「ここが、いいわね」
「今度はここか」
中本の都合で、あちこち連れまわされた。
意地の悪いところは、今も変わらない。
そんな中本と一緒に来たのが、マンション近くの公園だ。
この公園は、俺の思い出もある場所でもある。
「いつもの公園か」
「ええ、そうね」
「中本、そろそろ話をするべきじゃないか?」
「あら、デートを純粋に楽しみたいの」
「はぐらかすなよ。お前は普通ではない」
俺の言葉に、俺から離れて不敵な笑みを浮かべる中本。
公園は、俺と中本しかいない。
「あら、そう思うの?」
「お前と再葉はどんな関係だ?」
「それ聞くの?」
「幼なじみは嘘だろ」
「いいえ、本当よ」
それを悪びれる様子もなく、淡々と言う中本。
中本は、女子高生。だけど再葉は不死者。どう考えても釣り合わない。
二十五年も生きた俺の彼女は、時間逆流に苦しむ少女だ。
「なんで、そう言い切れる?」
「それはね……私も彼女と同じ境遇にあるからよ」
中本は、真剣な顔で俺に言い放ってきた。
その顔は、とても冷めた顔を見せていた。




