表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一年彼女  作者: 葉月 優奈
七話:一年彼女の隠された秘密
90/161

090

夜になって、再葉は寝かせている。

それは若葉の配慮でもある。

最近の再葉は、一日中眠っているようだ。

何かがあっても、なかなか起きない。


「まずは、来てくれて感謝するわ」挨拶代わりに若葉が、俺に頭を下げた。

「ああ、俺は再葉に会いたいからな」

「そう、うれしいわ」

「あんたが喜んでも俺は、うれしくない」

「そうでしょうね」

若葉は、すぐにしんみりとした顔に変わった。

俺は、そんな若葉の方をしっかりと向いていた。


「どうして、ここに引っ越しした?」

「引っ越しは、当然の処置よ。これは決まっていたことだから」

「決まっていたこと?」

「すでに、あの一年彼女の終わりは知っていたの。

これは予約された美来、運命というのかしらね」

「そうかよ」俺は不満そうな顔を見せた。


「じゃあ、再葉が記憶を失うのは?」

「それは私たちが、決して望んだことではない」

「だったらなぜ……」

「再葉は、時間逆流に苦しんでいたから。

彼女を救うことが、彼女の幸せにつながるの」

若葉は、俺に迫ってきた。

その顔は、とても真剣で切羽詰まっていた。


「今の再葉は、幸せなのか?」

「ええ、少なくとも」

「俺の記憶を、こうやって忘れてもか?」

「時間逆流は、彼女を苦しめる一因よ。

それを救えるために、私は努力を続けてきたのだから」

「再葉の望みでも?」

「ええ、代価は大きいけど。

だけど、あなたにわずかな希望を見出したのよ。

あなたにしか、再葉の記憶を取り戻すしかできないから」

「俺に?」俺は首をひねった。


「そう、あなたに私たちの組織に入ってほしいの」

「組織って?」

「それは……」

若葉は、そういいながら俺に話し始めた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ