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一年彼女  作者: 葉月 優奈
七話:一年彼女の隠された秘密
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俺の目の前には、いつも呆然としている彼女がいる。

それは記憶を失った再葉に会いに来ていた。

再葉は、いつも俺を何となく見ている。


「再葉、俺がわかるか?」

「本郷君?」

「そう、本郷 健斗。再葉の彼氏だ」

「彼氏?」その言葉にピンときていない。

俺をみて、不思議そうな顔を見せていた。


今、俺は再葉のいるリビングに来ていた。

バイトもない今日は、再葉に会いに来ていた。

リビングのソファーの上で、ちょこんと座る再葉。

俺はその目の前に、かがんで再葉を見上げていた。


「俺は、再葉の彼氏だぞ。忘れたのか?」

「はい、あなたを知りません」

「そうか、あの時俺と……」

「なんですか?」

再葉の表情は、とても冷めていた。

俺のことなんか、何も覚えていない。そんな感情だ。


「再葉、どうして」

俺は再葉の手を握って、うなだれた。

そんな再葉は、呆然とうなだれる俺を見ていた。


「なんだか、ごめんなさい」

「謝罪なんかいい。俺は、再葉に……」

「無駄なのはわかっているでしょ」

そんな中、俺に声をかけたのは美来だ。

小さな女の子の美来は、腕を組んで俺を見下ろしていた。


「再葉は、今でも記憶を失っている」

「そう、あなたとの記憶はない」

「なぜ、そんなに美来は平気なんだ?」

「平気じゃないわよ」

美来の顔も、どこか曇っていた。

落ち込んだような様子で、俺を見ていた。


「美来」

「再葉は、あたしのことも忘れていたのよ。

こんなにもかわいい美来のことを、忘れてしまうなんて……」

「そうだよな、方法はないのか?」

「その件についてだけど」

そんな中、家に一人の人間が入ってきた。

それは、スーツ姿の若葉が俺たちの前に現れた。



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