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一年彼女  作者: 葉月 優奈
七話:一年彼女の隠された秘密
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俺は、その日の放課後屋上に来ていた。

本来は、中本に呼ばれても行く理由がない。

だけど、俺は行くことにした。

はっきりと俺は、中本に従わないことを報告しないといけないからだ。


「来たぞ」放課後の屋上は、アスファルトが暑い。

夏の日差しに照らされて、熱せられていた。


「あら、よく来てくれたのね」

「俺は、もう再葉の情報はいらない」

「再葉に会えたの」

「まあ、そんなところだ」

「へえ、いいわね」

中本が、抑揚ない声で言っていた。


「あの子、小学校のころから変わっていたから」

「中本は、もしかして再葉を探しにここに来たのか?」

「あら、ばれちゃった」

そういいながら、中本はスマホを俺に見せてきた。


スマホを操作して見せたその写真は、三人の小学生の女の子。

一人は中本の面影があり、もう一人は再葉の面影がある。

だけど、最後の一人は誰だろうか。

髪が短い女の子、どこかで見たようだけどそれが誰かわからない。


「これが昔の私たち。再葉もかわいいでしょ」

「本当に、幼なじみなんだな」

「ええ、あの子はとても恵まれた子だから」

「恵まれた子?」

「そう、再葉は優秀だったから。

勉強もできて、運動神経も抜群で」

中本が、再葉の自慢を話していた。

そんな俺は、中本を見てあることを思い出した。


(中本は、再葉は普通ではないことを知っているのだろうか)

若葉が教えた再葉は、全く持っておかしい人間だ。

時間逆流(タイムリバース)に、不死者(ノスフェラトゥ)

それでありながら爆弾をつけてタワーを飛ぶ、普通ではない女の子。

だけど、俺はそんな再葉でも嫌いになれない。


「どうしたの、健斗?」

「ああ、いや……」

「ふーん、そうね。何か隠しているでしょ」

「え?」中本はじーっと、俺の顔を見上げていた。

俺と同じぐらいの背丈である中本が、体を曲げて俺を見上げていた。

そんな中本は、ずっと俺を見ていた。


「そう、私でよければ相談に乗るよ」

中本は、俺に笑顔を見せていた。その笑顔は、なんだかまぶしく美しかった。



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