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一年彼女  作者: 葉月 優奈
六話:一年彼女を知る転校生
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銃声が聞こえたのは、二度目。

俺は思わず身構えた。

その銃弾は、車の前で跳ね返っているのが見えた。


「ひいっ!」

俺は、思わず身をかがめてしまう。

普通の人間なら、銃弾の一発を見ただけで身をかがんでしまう。


「出てきたわね」

周囲を見回す美来、目を凝らしてみていた。

その次の瞬間、美来が飛んだ。

驚くほど速いスピードで、道路を駆け抜ける。


それは電柱の影だった。

影にいた一人の人間が、背中を向ける。


だけどすぐさま美来が、背後によじ登っていた。

小さな体で、素早い速さであっという間に電柱に隠れた人間の上に上る。

陰に隠れていたのは、兵隊服をきた人間だった。

迷彩服で、長い銃を持っていた。


「表に手を出すな!」美来が、そのままよじ登って右手を振り上げた。

「……」

登られた兵隊風の人間は、顔にマスクをしていた。

頭にはヘルメットのようなものも、つけている。

そのまま、銃を蹴飛ばした美来。


「仲間はいるの?」

「……うぐっ!」

そのまま、軍人が美来の一撃で倒れてしまう。

倒れた軍人のヘルメットが、衝撃でヒビが入っていた。


「ちっ、逃げたか」

美来が見ている先には、すでに遠くに離れる人影が見えた。

どうやら、もう一人の仲間と思われる人間はすでに離脱している。


「美来様、どうでしたか?」

「ダメね、逃げられたわ」

車外に少し遅れて出てきた香音に、美来は悔しそうに答えた。


「そう。仕方ないわね」

「それより、あの中の子はどうするの?」

「彼は返します。今は危険すぎる」

怯えて助手席の下に隠れた俺に対し、何かうわごとで話が行われていた。

俺は、結局あの後怯えることしかできなかったのだから。




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