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一年彼女  作者: 葉月 優奈
六話:一年彼女を知る転校生
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俺の目の前には、土の中で眠る少女がいた。

土の中では、再葉が眠っている。

それはまるで、童話の眠り姫だ。

静かに眠る再葉に、俺は手を伸ばした。


「再葉っ、起きろよ!」

俺が再葉の顔に手を伸ばす。

再葉は、俺の声を聴いたのか目を開いた。

それは大きなつぶらな瞳。


「あなたは?」

「再葉っ、生きているのか。マジか、再葉……」

俺は、再葉の頬に手を抱き寄せた。

そのまま、再葉に俺は抱きついた。


「あなたは?」

「俺だよ、健斗だよ」

「健斗?誰?」

「再葉、俺を忘れたのか?」

再葉は、感傷に浸る俺と対照的にとても冷めた顔を見せていた。

俺はそれでも、彼女を抱きしめていた。


「再葉、俺だよ!健斗!」

「無駄よ」

そんな言葉を、俺の上から冷たい言葉を投げかけたのは美来だ。


「美来?」

「再葉は、記憶を失っているの」

「どういうことだ?」

「彼女が望んだことだから」

「再葉が望んだ?」

「そう、彼女が行ったことで彼女は記憶を失った」

「どういう意味だよ?」

俺の腕の中には再葉がいる。

その再葉は、呆然としたまま俺を見ていた。


「私は記憶がないのです」

「そうか、再葉」

「だから、あなたに頼むしかないの」

言ってきたのが、美来だ。


「俺に頼むってどういう意味だ?」

「そろそろ来たわ、詳しくは……」

そんな中、俺たちのいる神社に一台の車が止まった。

その車から出てきたのは、スーツ姿の若葉だった。


「私の車で、大事な話をしましょう」それはタワーの時と同じ誘い文句で言ってきた。



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