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一年彼女  作者: 葉月 優奈
六話:一年彼女を知る転校生
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その日の放課後、俺は学校に来ていた香音を追いかけていた。

学校に着いて下駄箱を開けると、中には手紙があった。

その手紙は、俺に対する招待状だ。

その招待状に書かれた場所を、俺は向かうことにした。


差出人は、香音だ。

香音が突然俺に、連絡をしていた。

俺と一緒に、バスに乗っている。


「香音……なぜ俺を誘った?」

「あなたが、とても不憫だと思ったから」

「中本のことか?」

「そう、彼女は危険よ」

香音が冷たく言ってきた。

このバスには、俺と香音しか乗っていない。

二人きりの空間は、香音の家の方に走っていた。


「危険って言われても」

「あなたは言いなりになっている」

「そっちが、何も教えないんじゃないか」

「だから、あなたには近づいてほしくない。

中本 芙蓉、彼女には特に……」

「なぜ、俺が中本と一緒にいてはいけないんだ?」

「彼女は危険だから」

「意味が分からない」

「あなたを、破滅に導こうとしている」

香音は、いつも真剣な顔で言う。

表情も声のトーンも、ほとんど変わらない。


「俺が破滅?そんなことをするのか?」

「ええ、破滅。命の危険だってある。

だから、本当は再葉があなたに世界を見せたくなかったの」

「それ、どういうことだよ?」

「ここで降りるから」

そんな中、香音の家に着く前の停留所で降車ボタンを押す香音。


「え、ここ?」

「仕方ないから、あなたに会わせてあげるわ」

「もしかして……」

「その代わり約束して、中本 芙蓉と手を切ることを」

香音は、俺の方にしっかり向いたまま言ってきた。

俺の手をつないで、はっきり香音が顔を上目遣いで見ていた。



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